神田昌典氏は、上智大学外国語学部に在学中に外交官試験に合格して外務省経済局に勤務となる。ニューヨーク大学経済学修士、ペンシルバニア大学ウォートンスクールにてMBA(経営学修士)を取得した。
その後、米国家電メーカーの日本代表を経て、経営コンサルタントとして独立し、マーケティングでは日本の第一人者として定評がある。
本書は、神田氏の独立してからの経営者としての経験や挫折について述べ、今後の10年間を展望して、活躍できるビジネスマンの条件を紹介したものだ。
グローバル化が進展する現在の世界において、会社に入ることでは将来は保障されない。むしろ個人の実力が重要になってくる、というのが本書の主張だ。
英語力を基盤とする、世界でビジネスが進められるマインドとスキルが大切だ。多様な文化で育まれた様々な価値観や思考法を理解できなくてはならない。
また、筆者が様々な著書で紹介しているマーケティングの知識と理解は、ビジネスを展開していく上で、今や必須の武器になりつつある。
本書は著者の経験も踏まえて、具体的に今後の人材に求められる条件が述べられている。多くのビジネスパーソンにとって求められるスキルを知るためのヒントが満載だ。
ステップアップを目指す前向きなビジネスパーソンの方々に一読を強く薦めたい。