渡辺雄二氏は、消費生活問題紙の記者を経てフリーの科学ジャーナリストになる。食品・環境・医療・バイオテクノロジーなどの諸問題に対して、雑誌や新聞などに精力的に執筆している。
著者は「買ってはいけない」シリーズで知られ、とくに食品添加物や遺伝子組み換え食品の問題点には造詣が深い。
本書は、私たちの身近なコンビニに焦点を当て、買ってはいけないものだけでなく、買ってもいいものを数多く採り上げて紹介しているのが特徴だ。
買ってはいけないものの代表は、よく言われているものが多いが、以下の通り。
1.カップラーメン、インアスタントラーメン
2.おにぎりの一部(マヨネーズ系・焼きたらこ・明太子)
3.パスタ弁当、幕の内弁当、ハンバーグ弁当、から揚げ弁当
4.菓子パン、惣菜パン、サンドイッチ
5.炭酸飲料、缶コーヒー、缶紅茶、サプリ飲料
6.加工食品(ソーセージ・ハム・ベーコン・ポテトチップスなど)
一方、買ってもいいものには意外なものも含まれる。以下の通りだ。
1.サトウのごはん
2.乾麺類(パスタ・そば)
3.豆腐、納豆
4.ハーゲンダッツ・アイスクリーム
5.明治ブルガリアヨーグルト
6.カシューナッツ
7.甘栗むいちゃいました
8.野菜ジュース
コンビニでも、知識を持って選択して買えば、体にいいものだけで過ごすことは可能だ、と著者は説いている。情報が氾濫している現代の消費社会だが、正しい知恵を身に付けたい。
健康や食生活に関心のある方、コンビニを頻繁に利用する方に本書を薦めたい。ただし、参考にする程度にして、複数の情報媒体を比較検証してから買い物をすすめるようにしてほしい。