五十田三洞氏は、元ソニー生命保険の完全歩合制セールスマンで、週3日の勤務で300週連続で契約を獲得した実績を持つ。プレゼンテーションによる提案セールスに抜群の強みを持っている。
本書は、フィナンシャルプランナー(CFPという上位資格者)として、定年後の生活設計について、3つの収入源を持つべきだと提案している書籍だ。
少子高齢化が今後ますます加速する日本において、家計破綻を招かないようにするには3つの収入源は不可欠の要素になるという。3つの収入源とは、①給与、②副業、③起業の3つだ。
本書には将来設計のための数多くの示唆に富んだ提案があり、大いに参考にさせてもらった。例えば、起業を目指すなら期限を半年後に日付まで決めるべきだという。
1年後や2年後(これが1番多い期限設定らしい)では、一生、起業はできないと説いているが、おそらくその通りだろう。
起業によって3つの収益源を持つことは、できるできないの話ではなく、やるかやらないか、ということだ。これからの時代は、よほど収入に恵まれた家庭でない限りは、やらざるを得なくなる、という。
起業を目指す志ある方はもちろん、定年退職後のライフプランを考えている全ての方々に読んでほしい本だ。ぜひ推薦したい。