ひすいこたろう氏は、コピーライターとしてキャリアをスタートしたが、今や作家でもあり心理カウンセラーでもある。
本書は、『あした死ぬかもよ?』 (ディスカヴァー21)に続いて紹介するものだが、ひすい氏の作家デビューとなった書籍だ。ひすい氏は、本書は様々な人から教えられたことをもとに記したものだ、と述べている。
著者がとくに影響を受けたのは、心理カウンセラーの衛藤信之先生、心学研究家の小林正観先生だという。
本書は以下の4部構成となっている。
1.しあわせセラピー
2.お仕事セラピー
3.お金セラピー
4.恋愛セラピー
以上の中で、中心となるのは冒頭のしあわせセラピーだ。とくに印象に残った珠玉の話を紹介しよう。
1.近くにあるとどうってことないのに、遠く離れると大きく見えてくるものとは?
2.それは「しあわせ」だ、視点を変えればしあわせになる、気がつけばしあわせになる
3.アメリカで90歳以上の老人に聞いたアンケート、90年の人生を振り返って唯一後悔していることはなんですか?
4.90%以上の人が同じ答えだった、「もっと冒険しておけばよかった」
5.経験には2種類しかない、成功の経験と学びの経験だ
6.人生に失敗という経験はない
7.寿命の長い人のたったひとつの共通点とは?
8.それは「友達の数」だ、わかち合える友人と過ごす時間がストレスを大幅に緩和してくれる
9.作家の五味太郎さんのエッセイがある中学入試の国語の問題になった
10.「作者の気持ちを答えなさい」という問いに五味さんは不正解、合格点に届かなかった、人生とはそういうものだ
ほかにもハッピーな気持ちになる話が満載だ。ぜひ、人生を幸せに行きたい全ての人々に本書の一読を薦めたい。