本書は、雑誌 『BRUTUS』 のコーヒー特集号で、２０１２年１１月１日号だ。「おいしいコーヒーの進化論」というサブ・タイトルが付いている通り、新たなコーヒーの魅力が満載だ。
本書ではとくに、近年のブームとも言える「スペシャルティ・コーヒー」を採り上げ、その魅力を余すところなく伝えている。北欧オスロの雰囲気をそのままに再現した代々木公園のカフェ。
また、千駄ヶ谷～渋谷～三軒茶屋を貫く、新世代コーヒーの激戦区が紹介されている。地図も入ったカフェの魅力を紹介する記事は圧巻だ。コーヒー好きには堪らない特集だ。
私もコーヒー抜きでは１日も過ごせないほどのコーヒー・ファンであり、カフェがどこよりも落ち着いてリラックスできる空間だ。仕事や旅で訪れる日本全国、さらに海外の都市でも、つねにカフェを探してしまう。
もう一つ、本書で光るのは、美味しいコーヒーの淹れ方が書かれていることだ。そのトップを飾っているのが、ハリオＶ６０だ。知る人ぞ知る、円錐形のペーパー・ドリッパーだ。
我が家も、この雑誌の特集により、ハリオＶ６０でコーヒーを淹れる生活に変わった。少しずつポットで注ぐ湯に、円錐形のペーパーに乗った焙煎したてのコーヒーが、何ともいえない香りを醸し出す。
カフェで淹れるのと変わらない美味しさが再現された。コーヒーが好きな全てのファンの方々に本書の特集および究極のペーパー・ドリッパーであるハリオＶ６０を薦めたい。
