書評ブログ

『フリーランス&個人事業お金をかけないスタートアップマニュアル』

自分の才能だけで食べていく、新しい働き方の技術を伝授する本があります。経営コンサルタントでアズライト代表の榎本博之さんが書いた、こちらの本を今日は紹介します。

 

榎本博之『フリーランス&個人事業お金をかけないスタートアップマニュアル』(ぱる出版)

 

この本は、経営コンサルタントである著者の榎本さんが、起業を目指す人にアドバイスしている内容や心構えのみで構成されています。内容は以下の6部構成から成っています。

 

 

1.起業前に考えておきたい「あんなこと、こんなこと」
2.起業を成功させる7つのルール
3.お金をかけずにこっそり進めておく起業の準備・10のコツ
4.売上獲得・増大に向けての仕事獲得営業術
5.事業拡大・軌道に乗せる時に必要な仕事の決断力
6.誰も教えてくれないお金のリアル ~ 補助金・融資活用マニュアル ~

 

 

上記の構成は、起業前の準備から始まって、起業直後の顧客獲得法や営業のやり方、さらに事業の拡大お金の問題まで、順を追って解説されていて参考になります。

 

まさに、「スタートアップ・マニュアル」というタイトルに相応しい、起業する人向けのガイド・手引きとして、実践的な内容となっています。

 

本書の中心は上記の2「起業を成功させる7つのルール」で、それは以下の7つのルールです。

 

 

1.目の前のチャンスをつかめ!
2.「信用」がすべて
3.なぜ「いい加減さ」が大切なのか
4.「ON]と「OFF」のメリハリをつける
5.なぜ起業では「仁義を切る」ことが重要なのか
6.金の切れ目が縁の切れ目-起業の成功と失敗は紙一重
7.収入は世間から見たあなたの「評価」である

 

 

この本の中で私にとって印象的だったのは、この「7つのルール」を除いては、自分の「やりたいこと」とお客様が「期待すること」は必ずしも一致しない、ということです。

 

何のための「起業」かを改めて考え、お客様からの感謝お客様の喜ぶ姿から、あなたが仕事に対するやりがい、喜びが得られ、あなたが難題を解決することを通して成長できる、ということでしょう。

 

本書の最後には、資金調達の方法として、制度融資創業に関する各種補助金行政や団体による起業支援施策について具体的に詳しく紹介されています。

 

著者が居住し活動している墨田区の支援策はとくに優れていて感銘を受けました。

 

起業には次の3つのスタイルがありますが、いずれの形にしても共通する留意点が本書のマニュアルにはちりばめられています。

 

1.自立タイプ
2.副業タイプ
3.世のため、人のためタイプ

 

いずれも現代という時代の流れにマッチした新しい「生き方」でしょう。今、少子高齢化が進行する我が国において、「起業ブーム」が巻き起こっていることは疑いのない事実です。

 

とくに中高年の起業が増加しており、失敗のリスクも少ないと言われます。そんな中でも私が提唱する「定年前起業」は今後の大きなトレンドになっていくでしょう。

 

では、今日もハッピーな1日を!