Facebookは今や世界中で最も利用者の多いソーシャルメディアであり、日本でも利用者が急増しています。実名での登録が当初は敬遠されていた我が国でしたが、活用法や「繋がる力」の影響力が広く知られるにつれて利用者層が拡大してきました。
Facebookに関しては様々な入門書や活用本が世に出ていますが、ビジネスでの活用を視野に入れたワンランク上の活用術に焦点を当てたこちらの本を今日は紹介します。
ループス・コミュニケーションズ編『ひとつ上のFacebookマネジメント術』(技術評論社)
この本は、ツイッターやMixiなどの「ソーシャルメディア」とは違った活用法として、以下の3つのビジネスのための活用法を紹介してます。
1.情報収集
2.人脈づくり
3.セルフブランディング
2010年後半くらいから日本でもFacebookのビジネス活用が急速に進んできています。個人でフリーランスとして仕事をする人たちにとっては、人脈づくりやセルフブランディングには欠かせないツールでしょう。
本書の構成は以下の7部から成っています。
1.巨大ソーシャルメディアの上陸
2.フェイスブック活用ファーストステップ
3.フェイスブックに情報を集める
4.フェイスブックで人脈を広げる
5.仕事につながるセルフブランディング
6.フェイスブックの先輩に聞く活用術
7.フェイスブックアプリで活用シーンを広げよう
この中でとくにFacebookのビジネス活用として注目を集めているのが「ファンページ」の活用です。米国のスターバックスやコカコーラが世界で最も効果的に「ファンページ」を運営している企業と言われています。
とくにコカコーラのファンページはその沿革がユニークで、もともとはコカコーラが大好きな二人が、ファンとして勝手に運営していたコカコーラ応援ファンページを、Facebookの方針で、当事者以外は運営できなくする変更がなされ、一旦はそのページは閉鎖されます。
ところがコカコーラが公式に、この二人に「ファンページ」の運営を委託することになり、いったん閉鎖されたページが復活して「コカコーラの公式ファンページ」となりました。まさに名実ともに「ファンページ」です。
本書の前半では、初心者向けにFacebookへの登録法から始まり、入門的な内容も紹介されています。活用に関しても基本的な機能の解説から始まり、情報収集法へ展開しています。
この本の中心は、その次に紹介される「人脈づくり」と「セルフブランディング」でしょう。今や一般的になったイベント告知、参加登録の機能や、仕事につながる「セルフブランディング」は参考になります。
セルフブランディングについて、成功のための5カ条が以下のように提唱されています。
1.オープンであること
2.誠実であること
3.思いやりを持つこと
4.シェアの精神を持つこと
5.専門性を高めること
また、ファンページの告知方法として、次の3つの方法が挙げられています。
1.自分のプロフィールページに投稿する
2.フェイスブックに広告を掲載する
3.外部のWebサイトやブログにファンページのリンクを貼る
ファンページは、ファンの数が25万人を超えると自分の好きなURLへの変更ができます。また、ファンの数が30人を超えると、「フェイスブック・インサイト」というアクセス解析の機能を使えるメリットがあります。
最後にFacebookを使いこなしている達人へのインタビューによる生の声が掲載されていて参考になります。また便利な機能として、様々なフェイスブック・アプリの活用シーンも紹介され、具体的な行動に役立つでしょう。
皆さんも起業する際にはぜひ、Facebookを上手く活用して「ブランディング」に取り組みませんか。
では、今日もハッピーな1日を!