皆さんは「人生のバランス」について考えたことはあるでしょうか。日々忙しいとあまり考えたことはないかも知れません。
自分らしい生き方や働き方を見つける「しつもん」をする専門家がいます。「魔法の質問」を主宰するマツダ ミヒロ さんで、本日はこちらの著書を紹介します。
マツダ ミツヒロ『バランスライフ』(総合法令出版)
この本は、バランスライフを送るための書です。バランスライフとは、自分の人生がどんな要素(仕事、家庭など)で構成されているかを知り、自分の理想の比率で過ごすことです。
つまりバランスライフを送るとはシンプルに言えば「自分らしい生き方をする」ということです。
私たちは年を重ねるごとに人生を構成しているものが増えているのに、またその内容も変化しているのに、目の前にあるものばかりを見ていて、自分の人生を構成している要素や割合にはほとんど注意を払っていません。
そこで本書では、以下の4部構成によりバランスライフを送るためのノウハウや「しつもん」が紹介されています。
1.バランスライフを送ろう!
2.バランスポジションの見つけ方
3.自分の軸を探す8つの要素
4.バランスを考えてみよう!
多くの人は若いうちはまず人生のバランスを考えることはないでしょう。バランスを崩した時に初めて「人生はバランスを取った方がいい」と気付くようです。
「余裕のない状態」がバランスを崩すことはよく知られていて、病気になって初めて健康の有難さが身に沁みるというのと基本的には同じです。
そうした中で著者のマツダさんは、自分に「しつもん」することを薦めています。「的確な質問さえすれば必要な答えが必要な時に返ってくる」というのがマツダさんの信条です。
「よい質問」とは「悪い質問」とどのように違うのでしょうか。著者は以下の簡単な例を挙げて説明しています。まず「悪い質問」は、こうです。
「なぜ、できなかったのだろう。」
「なぜ、失敗したのだろう。」
このようにマイナス部分にフォーカスした質問では、言い訳やできない理由しか導き出されません。それに対して「よい質問」とは次のようなものです。
「どのようにしたら、それが達成できたのだろう。」
「成功させるために、今の自分ができることは何だろう。」
同じように失敗しているのに、そう問いかけてみると、出てくる答えが変わることが理解できるでしょう。ポイントは「未来に焦点を合わせる」ということです。
次に著者は、バランスライフに大切な8つの要素を以下の通り、挙げています。これが人生を構成する要素です。
1.健康
2.仕事・活動
3.お金
4.家庭・身近な人たち
5.社会とのつながり(社会貢献・ボランティア)
6.人間力
7.学び
8.遊び
これら8つの要素のバランスをいかにとるかを意識して人生を組み立てていくことが「バランスライフ」になります。本書の第3章では各要素について詳しく解説があります。
この本の最後に、具体的なバランスの取り方・考え方について、「しつもん」を入れた事例が示されていて参考になります。皆さんがつねに選択をしてきている「バランスの事例」でしょう。私もいつも感じているものです。
2つのベストバランスを考えようということで、以下の8事例が紹介されています。
1.仕事と遊びのバランス
2.インプットとアウトプットのバランス
3.外と中のバランス
4.自然と都会のバランス
5.直感と考察のバランス
6.機械の力と人の力のバランス
7.ポジティブとネガティブのバランス
8.執着とあきらめのバランス
この本を読むと、人生はバランスが大切であり、バランスライフを送るにはつねに人生の8つの構成要素について、意識して選択やバランスを取ることが必要だと気付きます。
そのために「的確な質問」がとても効果的だというのがマツダさんの言いたいことでしょう。あなたも自分に「しつもん」をすることで、人生のバランスを意識してみませんか。
では、今日もハッピーな1日を!