書評ブログ

ファイナンスとは経営の理論と数値

ファイナンスと聞いて、皆さんは何をイメージされますか?私が、ビジネスマン「3種の神器」の一つとして挙げる「ファイナンス」とは、ずばり経営の理論と数値が分かる感覚のこと。

 

現代の世界的な競争を勝ち抜いている成長企業の経営者は、例外なく経営学を学び、また大変な読書家だ。経営をしっかり身に付けるには、経営に関する優れた書物を読むのが一番の近道であり、おそらく唯一の道ではないかと思う。

 

例えば、今日本で世界的な規模で最もアグレッシブに事業を展開し、成功している企業はソフトバンクだろう。孫正義社長は、創業間もない頃、大病を患って入院した時に何千冊もの書籍を読み漁ったという。ユニクロを展開するファーストリテイリングの柳井正社長『マネジメント』をはじめドラッカーの経営書を繰り返し何度も読んでいるのは有名な話だ。

 

孫社長柳井社長が、共通して師と仰ぐのが、マクドナルドの創業者であるレイ・クロックだ。レイ・クロックは52歳で起業して全米から今や全世界の主要都市にマクドナルドをチェーン展開したが、その自伝的な書籍が『成功はゴミ箱の中に』(プレジデント社)である。

 

柳井社長は、マクドナルドが作り上げた「ファーストフード」という新しい業態を、ファッション・アパレルの世界でも実現しようという志を持って、社名を「ファーストリテイリング」とした。今や、「ファスト・ファッション」というのは、H&MZARAの躍進もあり、アパレル業界でも確固とした基盤を築いたと言えるだろう。

 

では、これから順次、ファイナンスという観点で役に立つ「読むべき書籍」を紹介していきたい。全て私自身が読んで真の実力を付けるキッカケとなった本であり、また多くの経営者が読んでいるものである。