ドキュメンタリー『定年前起業への道-57歳からの挑戦!』の第42回は、「出版で夢をつかむ」の「その1」です。
連続ではなく、何回かに分けて「出版で夢をつかむ」のシリーズを書いていきます。したがって、次回は明日ではなく何日か後になると思います。
私はもともと学生の頃から「ペンで世の中を動かしたい」という志があり、新聞記者か作家になりたいと思っていました。「もの書きで食べる」とか「ペンを武器にオピニオンリーダーになる」という夢があったのです。
《 めざせ!ブック・ブランド・マーケティング》
ビジネスを立ち上げ、軌道に乗せたければ、「ブック・ブランド・マーケティング」をしなさい、と説く本があります。本日紹介するのは、「起業してビジネスを加速させたい人」には必読の、こちらの書を読みます。
吉江勝『出版で夢をつかむ方法』(中経出版)
この本は、以下の7部構成になっています。
1.本田健氏との対談
2.無名のあなたでも、商業出版できる方法
3.本を出すと、」あなたの人生はどう変わるか
4.出版社が採用したくなる「企画書」を書いてみよう
5.出版社にはどのようにアプローチすればよいか
6.あのベストセラー作家は、どのように出版デビューしたか
7.ブック・ブランド・マーケティングで、注意すべきこと
現在の出版業界を取り巻く環境は、日に日に厳しくなっており、インターネットの発達によって本を読む人口は減り、逆に出版点数は増加しています。
1日に200冊以上も出版、新しい作家が求められています。1年間に換算すると約8万冊にも及びます。(2009年出版物総数)
今の読者は移り気で、評判のよい本を書いた作家でも意に沿わない部分が少しでもあると突然購入しなくなったりします。
出版社にとって新刊を出して売れないリスクは、よほどのビッグネーム以外、既存の作家も素人も大差がなくなりつつあります。
社会情勢の急激な変化が、私たちのような無名のビジネスパーソンの商業出版を後押しする一因となっています。
あなたが正しい方法でまっとうな作品を企画提案できれば、採用される確率は高くなっています。
無名の著者ならではのメリットとして、以下の2点が挙げられます。
1.読者との距離が近く、本の内容に共感を得られやすい
2.出版社にとって、新人作家のほうがコストを削減しやすい
さて、「ブック・ブランド・マーケティング」ですが、出版は、必ず「自分のビジネスに関係あること」をテーマにかかげなければいけません。
「ブック・ブランド・マーケティング」の目的は、本を出して自分のビジネスを拡大することにあります。
普通なら「広告」を活用してビジネスを拡大しますが、本を出すというのは、あなたやあなたのビジネスの宣伝を全国の書店が一斉にしてくれることを意味します。
あなたはお金を払うことも泣く書店で告知ができる立場を授かり、一冊売れるごとに印税という利益まで生まれるのです。
本を出すと、さらに以下のようなビジネス上のメリットが発生します。
1.「本を出した人はすごい」という思い込みが世間には浸透している
2.お客さまとの信頼関係がつくりやすくなる
3.自分のビジネスをたくさんの人に知ってもらえる
4.あなたにファンが増えて、営業がやりやすくなる
5.マスコミから取材や講演依頼が入るようになる
6.読者からの感想は、お金に代えられない「心の報酬」になる
最後に、出版社が採用したくなる「企画書」の要件を挙げておきます。必ず必要なのは以下の5テーマです。
1.タイトル
2.目次
3.著者プロフィール
4.この本を書いた目的(理由、あなたの使命、執筆動機)
5.ターゲット(市場と売れる根拠)
最近は、インターネットでの情報発信ができる時代です。ブログやメルマガなどで読者を獲得していると、商業出版への道が一気に開かれるでしょう。
2015年11月1日の「定年前起業」まで、あと125日です。皆さんの温かい励ましや応援をどうかよろしくお願いいたします。