「介護はまだ必要ない。でも、このままで本当に大丈夫なのだろうか。」― そんな不安を抱え始めるのが、「介護未満」と呼ばれる時期です。介護認定を受ける前だからこそ、公的サービスが十分に使えず、親も子も手探りになりがちです。本書は、この見落とされがちな時期をどう支えればよいのかを、介護現場30年のプロが具体的に教えてくれる実践書です。

本日紹介するのは、1977年京都府生まれ、京都社会福祉専門学校卒業後、介護福祉士としてデイサービス、ホームヘルパー、特別養護老人ホームなどで15年間にわたり1,000人以上の高齢者介護に携わり、2013年に独立、現在は合同会社ライフさぽーと代表として、兵庫県豊岡市と大阪府豊中市で自立支援型デイサービスを中心に4施設5事業所を運営し、毎月約350人の高齢者にサービスを提供している藤原清明さんが書いた、こちらの書籍です。

藤原清明『自宅で暮らしたい「介護未満」の親の支え方』(青春プレイブックス)

 

本書は、「介護が始まってから」ではなく、「介護になる前」の備えこそが、親が住み慣れた自宅で長く安心して暮らすための鍵であることを、多くの事例を交えながら解説しています。

 

本書は以下の12部構成から成っています。

1.70代からの暮らしの知恵

2.高齢者の健康チェック

3.毎日の服薬管理

4.体力・脳力の低下対策

5.ちょっとした食事の工夫で介護予防!

6.つまずきやケガ・事故への防御策

7.トイレ・入浴をスムーズにするコツ

8.親が快適&健康に過ごせる衣食住+α

9.老いた親と会話するレッスン

10.趣味・娯楽で老化を遅らせる

11.地域包括支援センターや公的サービスを利用しよう

12.「介護未満」の親と子を支える有料サービス

 

本書の前半では、「介護未満」の段階で知っておきたい生活習慣や健康管理について紹介されています。主なポイントは以下の通りです。

◆ 70代から意識したい暮らし方の工夫

◆ 日々の健康チェックで異変を早期発見する方法

◆ 飲み忘れを防ぐ服薬管理のポイント

◆ 体力と認知機能の低下を防ぐ生活習慣

◆ 毎日の食事を少し工夫して介護予防につなげる方法

 

この本の中盤では、自宅で安全に暮らし続けるための実践的な対策が解説されています。主なポイントは次の通り。

◆ 転倒や骨折を防ぐ住環境づくり

◆ トイレや入浴を安全・快適にする工夫

◆ 衣食住を見直して健康寿命を延ばすポイント

◆ 親子のコミュニケーションを円滑にする会話術

◆ 趣味や娯楽によって心身の活力を維持する方法

 

本書の後半では、公的支援や地域資源を活用する方法が詳しく紹介されています。主なポイントは以下の通りです。

◆ 地域包括支援センターを上手に活用する方法

◆ 利用できる公的サービスの種類と特徴

◆ 民間の有料サービスの選び方

◆ 親子だけで抱え込まないための支援体制づくり

◆ 「介護未満」の段階から準備することの重要性

 

本書の最大の特徴は、「介護になってから」ではなく、「介護になる前」に焦点を当てていることです。

実際には、介護認定を受ける以前の期間こそ、親の生活能力や健康状態が少しずつ変化し始め、家族も戸惑いを感じる時期です。しかし、この段階で適切な対応を取ることができれば、要介護状態への進行を遅らせ、自宅での生活を長く続けられる可能性が高まります。

私自身も定年後のライフスタイルや介護、健康、人生100年時代の生き方について発信していますが、本書は「親が元気な今だからこそ読むべき本」だと感じました。親世代だけでなく、50代・60代で親のことが少し気になり始めた方に、ぜひ手に取っていただきたい一冊です。

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では、今日もハッピーな1日を!【4160日目】