「がんは特別な人の病気」― そう思っていませんか。しかし現実には、2人に1人ががんに罹患し、その多くは高齢者です。本書は、その現実を正しく理解し、どう向き合うべきかを体系的に教えてくれます。

本日紹介するのは、1950年三重県生まれ、慶應義塾大学医学部卒業後、国立がんセンター研究所副所長、静岡県立静岡がんセンター総長、政府のがん対策推進協議会会長などを歴任し、現在は静岡県立静岡がんセンター名誉総長、慶應義塾大学客員教授として活躍する医師・医学博士山口建さんが書いた、こちらの書籍です。

山口建『高齢者とがん ー 健康管理、診断・治療から心と暮らしのケアまで』(中公新書)

本書は、高齢者におけるがんの特徴から診断・治療、さらに心や生活のケアまで、医学的知見と豊富な患者・家族の声をもとに包括的に解説した一冊です。

本書は以下の11部構成から成っています。

1.高齢がん患者の特徴

2.がんという病気

3.健康管理とがん対策

4.がんと心

5.治療の準備

6.治療の実践

7.初期治療後の診療と暮らし

8.進行・再発がんの治療

9.がんと情報

10.がんと暮らし

11.家族の役割と心構え

 

本書の前半では、高齢がん患者の特徴と、がんという病気の本質が丁寧に解説されます。正しい理解が、不安を和らげる第一歩となります。主なポイントは以下の通りです。

◆ 高齢化社会におけるがんの現実

◆ がんの発生メカニズムと特性

◆ 高齢者特有の治療上の配慮

◆ がん検診と予防の重要性

◆ 日常的な健康管理のポイント

 

この本の中盤では、診断・治療の進め方と、患者の心の動きに焦点が当てられます。医療だけでなく「心のケア」が重要であることが強調されます。主なポイントは次の通り。

◆ 治療方針決定とインフォームド・コンセント

◆ セカンドオピニオンの活用

◆ 手術・放射線・薬物療法の基本

◆ 副作用への理解と対処

◆ がんと向き合う心の変化

 

本書の後半では、治療後の生活や再発時の対応、家族の役割までが幅広く解説されます。がんと共に生きるための現実的な視点が提示されます。主なポイントは以下の通りです。

◆ 治療後の生活の再構築

◆ 進行・再発時の選択とケア

◆ 医療情報の正しい見極め方

◆ 経済的負担や仕事との両立

◆ 家族の支えと最期の向き合い方

 

がんは「治す病気」であると同時に、「向き合う病気」でもあります。本書は、その両面を理解し、より良い選択をするための知識と心構えを与えてくれます。

高齢者本人はもちろん、家族や支える立場の方にとっても、必ず読んでおきたい一冊です。

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では、今日もハッピーな1日を!【4107日目】