「40歳になったら大学教授を目指そう」――そんな挑戦的なメッセージを掲げ、人生100年時代の新しい働き方を提案する一冊があります。
本日紹介するのは、大学卒業後にIBMでシステムエンジニアとして徹夜続きの現場を経験し、その後GEでグローバルなマーケティング改革を担当。リーマンショックをきっかけに失業を経験したのち、43歳で大学教授へと転身。以来、コロンビア・ビジネススクールをはじめ、国立・私立・芸術系・福祉系まで16以上の大学で教鞭を執り、「OECD Education2030」を取り入れた教育を実践している平尾清(ひらお・きよし)さんが書いたこちらの書籍です。
平尾清『ビジネス経験を活かしきる「40代から大学教授」という最高の働き方』(青春出版社)
この本は、40代・50代のビジネスパーソンが、これまでの実務経験を「学び」と「教育」の分野で再活用し、自分のキャリアを再設計するための実践書です。
「会社を離れた後も社会で貢献し続けたい」「学び直しを通じて新しい生き方を見つけたい」――そんな想いを抱く人に向け、著者は自身の経験をもとに、大学教員として働くリアルと、そこに至るための道筋を丁寧に解説しています。
本書は以下の6部構成から成っています。
1.理想的な働き方ができる時代になった
2.人生のハンドルを自分で握れる「大学教授」という働き方
3.教授、特任教授、非常勤講師・・・7タイプの魅力を徹底解剖
4.キャリアチェンジへの応募戦略
5.あなたの「実践知」を最高の武器に変える
6.「サードキャリア」で本当の自己実現が叶う
本書の前半では、「理想的な働き方ができる時代になった」および「人生のハンドルを自分で握れる『大学教授』という働き方」について解説しています。主なポイントは以下の通りです。
◆ 40代からのキャリアは「転職」ではなく「転身」
◆ 経験を社会に還元できる「大学教授」は理想的な働き方
◆ 働く場所と時間を選び、自分のペースで貢献できる
◆ 知識だけでなく、実務経験を学びに変える時代が来た
◆ 「誰かに雇われる」から「自分の価値を提供する」へ
この本の中盤では、「教授、特任教授、非常勤講師・・・7タイプの魅力を徹底解剖」および「キャリアチェンジへの応募戦略」を中心に、大学教員として働くための具体的な方法が紹介されます。主なポイントは次の通りです。
◆ 大学教員には多様な働き方があり、ライフスタイルに合わせて選べる
◆ 「公募情報」や「学会ネットワーク」を活用するのが第一歩
◆ 採用側が求めているのは「教育への熱意」と「実務経験」
◆ ビジネス経験は“教育資産”として再構築できる
◆ 「教える」ことは“学び直し”の最良の方法である
本書の後半では、「あなたの『実践知』を最高の武器に変える」および「『サードキャリア』で本当の自己実現が叶う」というテーマのもと、40代以降のキャリアの在り方を再定義しています。主なポイントは以下の通りです。
◆ ビジネス経験は「知識」ではなく「実践知」として価値化できる
◆ 自分の専門を“社会の課題解決”と結びつける視点が必要
◆ 大学教員という働き方は「学び続ける生き方」そのもの
◆ 多拠点居住や地方移住を通じて、地域とつながる働き方が可能
◆ サードキャリアの目的は、自由・貢献・自己実現の3つを両立すること
本書の魅力は、大学という場を「再就職の場所」ではなく、「自分の知恵を社会に還元する新しいステージ」として描いている点にあります。
“定年後” や “老後” という言葉ではなく、“再創造のキャリア” という前向きなビジョンを提示しており、実務家が教育界で輝くための実践的ノウハウが満載です。
40代からのキャリアに悩む人にとって、「学び」と「貢献」を両立させるこの働き方は、まさに人生の新たな希望を示す道標となるでしょう。
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では、今日もハッピーな1日を!【3892日目】










