「年金もNISAも、すべて“嘘”だった!?」――そんな衝撃的な視点から、お金をめぐる日本社会の “裏側” を徹底的に暴いた、注目の書があります。
本日紹介するのは、1955年東京都生まれ、東京大学理学部数学科・経済学部経済学科卒業、博士(政策研究)、1980年に大蔵省(現・財務省)に入省し、理財局資金企画室長、プリンストン大学客員研究員、内閣府参事官(経済財政諮問会議特命室)、内閣参事官(首相官邸)などを歴任。小泉内閣・第1次安倍内閣ではブレーンとして政策に深く関与、現在は株式会社政策工房会長、嘉悦大学教授政策ブレーンとして政権中枢を支えた経験を持つ人気経済学者・高橋洋一さんによるこちらの書籍です。
高橋洋一『お金のニュースは嘘ばかり 厚労省・財務省から外国人投資家まで』(PHP新書)
この本は、「なぜ日本人のお金は増えないのか?」という問いに対し、政治・官僚・メディアが流布する “経済に関する嘘” を、データと論理で明快に切り崩していく一冊です。
本書は以下の7部構成から成っています。
1.序章 国民の手取りを増やさない政治家たち
2.第1章 食料品消費税は恒久ゼロ%にできる
3.第2章 NISA、国債、カジノ――噓ばかりの政府とメディア
4.第3章 給与と雇用、低迷の真犯人は誰だ
5.第4章 年金破綻と住宅ローンの真相
6.第5章 トランプ関税時代の経済学
7.第6章 規制緩和と減税、円安を嫌う人びと
本書の前半では、私たちが日々目にする「お金に関するニュース」の多くが、実は “作られた情報” であるという指摘が展開されます。主なポイントは以下の通りです。
◆ 政治家は「国民の手取りを増やそうとしない」
◆ 食料品の消費税ゼロは財源を確保したうえで可能
◆ NISAの報道は「不勉強な解説」が多すぎる
◆ 年金破綻は “ありえない”、国債も“問題なし”
◆ 政府・官僚・メディアの “無知と嘘” が日本経済を停滞させている
本書の中盤では、給与と雇用の低迷、さらには経済成長の停滞が「誰のせいなのか」を明らかにしていきます。
◆ 雇用制度の硬直化が企業の成長を阻害している
◆ 賃金上昇を阻むのは「増税ありき」の財政政策
◆ 財務省は“隙あらば増税”という構造的体質を持つ
◆ 「インフレ=悪」という誤解が改革を遅らせている
◆ 国民が“誤った経済常識”に縛られてしまっている
本書の後半では、国際経済の視点や “改革を阻む構造” に切り込みつつ、私たちがどのような視点で投資・マネー情報を読み解くべきかが語られます。
◆ トランプ政権の関税政策の「本質」は日本でも応用できる
◆ 円安は国益であり、否定する評論家は “利害関係者”
◆ 規制緩和と減税は“成長のカギ”である
◆ 投資判断には「ファクト」と「本質」を見抜く力が不可欠
◆ 情報に振り回されず、自分で“考える力”を育てよ
この本の締めくくりとして著者は、「私たちが“経済を理解する”という行為そのものが、身を守る最強の武器である」と力強く読者に語りかけます。
読み終えたとき、「いままで信じていたニュースは何だったのか」と考え直さずにはいられない一冊です。投資や資産形成を始めるすべての人に、まず “本当の経済” を知ってほしい――その願いが詰まった本書を、ぜひ手に取ってみてください。
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では、今日もハッピーな1日を!【3784日目】