「私はこれまでの講演・著作で『人生100年時代・終身現役』を唱えてきましたが、90歳直前の私は、90歳を過ぎた高齢者の寿命はそう長くないと悟り、元気なうちに人生について再度私の見解を述べておきたいと考え、この刊行となりました。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、社会教育家として長年にわたり講演や執筆活動を続け、著書100冊、講演回数7000回を超える田中真澄(たなか ますみ)さんが、90歳直前にして自身の人生を振り返り、人生で本当に大切なことを綴ったこちらの書籍です。
田中真澄『90歳にして思う、人生で本当に大切なこと』(ぱるす出版)
この本は、人生100年時代を見据え、どのように生きるべきかを著者の体験と知見を交えて語る実践的人生論です。
本書は以下の3部構成から成っています。
1. 90歳! 人生で本当に大切なこと
2. 人生100年時代の生き方
3. 「今」を読む
この本の前半では、「人生で本当に大切なこと」について、以下のポイントで述べられています。
◆ 福沢諭吉や二宮尊徳、石田梅岩などの先人の教えから学ぶ人生観
◆ 営業一筋の会社人生を通じて得た「良質な客の創造」の重要性
◆ 「心構え」の仕組みと実践、良き習慣の力
◆ 「一引き、二運、三力」という人生の成功要因
◆ 所属価値の時代の終了と、個人の存在価値の重要性
この本の中盤では、「人生100年時代の生き方」について解説しています。主なポイントは以下の通りです。
◆ サラリーマン人生を捨て、「一身にして二生を生きる」というグランドデザイン
◆ 人生100年時代への心構えと、定年後の生き方
◆ 健康の源は仕事であり、自助力を養うことの重要性
◆ 「心構え」とは、心を作る行動と考え方の習慣
◆「心構え」=「積極性」×「明朗性」×「利他性」
◆ 積極性:①早起き・歩き・しつけの3原則、②自己目標・期限設定の実践
◆ 明朗性:①笑顔、②陽転思考
◆ 利他性:①即時対応、②厚遇サービス精神
◆ 一引き、二運、三力
◆ 笑顔や利他性、専門形成力、良客形成力の重要性
◆ 企業の目的は顧客創造である
◆ 商売はよい顧客の数で決まる(We live on the lists.)
本書の後半では、現代を生き抜く実践的なアドバイスが述べられています。主なポイントは次の通り。
◆ 人生の勝負は後半にあり、基本徹底と自己革新が必要
◆ 夫婦協業の意味と、肩書を捨てる勇気
◆ 個人事業主の強みと、オンリーワンを目指す生き方
◆ 商売繁盛の法則と、自己犠牲の覚悟
◆ 地獄の役職定年を乗り越え、確かな人生観を持つことの重要性
あなたも本書を読んで、良き習慣を身につけ、人生100年時代を豊かに生き抜くためのヒントを得てみませんか?
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では、今日もハッピーな1日を!【3731日目】