書評ブログ

『失敗しないDX』

「現代のビジネス環境は急速の変化しており、企業は競争力を維持するために、絶えず進化を求められています。その中で、DXは、企業の成長と効率化を実現するための重要カギとなっています。」と述べている本があります。

 

本日紹介するのは、2006年に一貫堂に入社後、営業組織強化、人事制度の整備、社内システムの整備・構築などに従事。現在では常務取締役として、新規事業の企画や事業成長戦略を担い、事業全体を牽引、購買プラットフォーム「KOBUY」の立ち上げを主導してきた阿保晴彦さんと、「KOBUY」リリースと同時に東日本事業部長に就任、上場企業や学校法人を中心に数多くのプロジェクトに従事し、現在は取締役橋爪康太郎さんが書いた、こちらの書籍です。

 

阿保晴彦・橋爪康太郎『失敗しないDX』(時事通信社)

 

この本は、特に間接材購買の合理化に焦点を当て、DX(KOBUY)を活用した具体的な手法や成功事例を紹介している書です。

 

本書は以下の5部構成から成っています。

1.KOBUYとは何か?

2.業務改善こそが経営課題

3.KOBUYのDX化はなぜ成功するのか?

4.私たちはこうしてDXを成功させた

5.KOBUYの未来

 

この本の冒頭で著者は、「DXを成功に導くためには、正確な現状把握、適切な技術の選定と導入、データの活用と分析、外部システムとの連携、外部パートナーとの連携、継続的なプロジェクト管理が重要です。これらの要素を組み合わせることで、企業は合理化を実現し、ムダな仕事をなくし、価値のある仕事に専念することができます。」と述べています。

 

本書の前半では、「KOBUYとは何か?について以下のポイントを紹介しています。

◆ KOBUYは、間接材購買のDXプラットフォーム

◆ 絶対時間をかけてはならない「間接材」購買

◆ KOBUYを生み出した一貫堂は、「仕組み」を大切にする

◆ 経理が楽になる仕組みは、会社全体と取引先も楽になる

 

この本の中盤では、「業務改善こそが経営課題および「KOBUYのDX化はなぜ成功するのか?」について解説しています。主なポイントは次の通りです。

◆ 2024年問題が顕在化し、3人に1人が高齢者になる2030年問題がまもなく到来する

◆ ブルシット・ジョブを作りだしていないかをチェックする

◆ カギとなるのは、データを中心とした業務全体の最適化

◆ 業務を可視化しないと、デジタル化できない

 

◆ 全体最適を考え、業務の見直しに取り組む

◆ 目標設定なくして、全体最適も業務改善もない

◆「手入力」を恐怖と思い、データを保持し続けるという考え方を

◆ 複数の顧客企業をマッチングするマルチサイド・プラットフォーム

 

本書の後半では、「私たちはこうしてDXを成功させたおよび「KOBUYの未来」について説明しています。主なポイントは以下の通りです。

◆ 西松建設:建設会社での働き方改革の成功

◆ つくし工房:月末の請求書送付の総力戦から解放

◆ 近畿大学:熱量を持った伴走でDX目標を達成

◆ ショップにしもと:デジタル化の軌跡

 

◆ 木村文具:デジタル化伴走で、近畿大学と取引継続へ

◆ 常翔学園:DXによる業務効率化で「教育の質」向上のための時間創出

◆ 共立電子産業:大学のニーズを捉え、データ活用に活路

◆ TGウェルフェア:取り扱いと売上増加の間接材購買企業への導入

◆ KOBUY経済圏の形成 

 

この本の締めくくりとして著者は、「現在も進行している生成AIやテクノロジーの発達により、今後は人が介在しなくとも、”必要なものが必要な時に手元に届き、経費や原価の仕訳や支払が自動的にされる” 将来が実現できると考えています。」と述べています。

 

あなたも本書を読んで、KOBUYが実現する仕事革命の事例を学び、失敗しないDXを実践していきませんか。

 

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では、今日もハッピーな1日を!【3683日目】