「確率・統計は、世界の秘密を正しく読み解き、よりよいコミュニケーションを取るための強力な武器。だから問題解決力と幸福度が爆上がり。私は、記憶喪失になったとしても必ずまた確率・統計を学ぶでしょう。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、データ分析・活用コンサルタント、ビジネス統計学の専門家で、合同会社デルタクリエイト代表社員、ビジネス系YouTuber、SNS総フォロワー数40万人超、桜花学園大学客員教授の佐藤舞(サトマイ)さんが書いた、こちらの書籍です。
佐藤舞『はじめての統計学 レジの行列が早く進むのは、どっち!? 』(知的生きかた文庫)
この本は、何度生まれ変わっても、学びたいほど価値ある学問である「確率・統計」について、もし数字アレルギーの著者が記憶喪失になったときに、1冊目に読む本として書かれたものです。
本書は以下の10部構成から成っています。
1.じゃんけん必勝法
2.賢い人は宝くじ売り場に並ばない
3.最も儲かるギャンブル
4.早く進むレジ行列の見つけ方
5.早生まれはスポーツ選手になれない!?
6.ミルクティーはミルクから入れたほうが美味しい?
7.感染症検査と罹患率
8.傘を忘れた日に限って雨が降る?
9.お金が貯まらない本当の理由
10.トップ1%がしている「未来予測」
この本の冒頭で著者は、「確率・統計というのは、世界共通言語である数字で世界を正しく読み解き、言語化し、コミュニケーションが取れるようになる強力な武器なのです。」と述べています。
本書の前半では、「じゃんけん必勝法」「賢い人は宝くじ売り場に並ばない」および「最も儲かるギャンブル」について以下のポイントを紹介しています。
◆ じゃんけんで必ず勝つには「パー」
◆「大数の法則」を制する者は賭けをも制す
◆ 実際の感覚に近い「年収の値」は平均値ではなく中央値
◆ 還元率の高い賭けを見破る方法は資産運用にも活用できる
◆ まずは選択肢を増やし、その中で自分が勝ちやすいゲームを選ぶ
この本の中盤では、「早く進むレジ行列の見つけ方」「早生まれはスポーツ選手になれない!?」「ミルクティーはミルクから入れたほうが美味しい?」および「感染症検査と罹患率」について解説しています。主なポイントは次の通りです。
◆ レジの待ち時間でインパクトが大きいのは、処理能力の差
◆ ①2人態勢のレジ、②空レジの隣り、③手際が良いレジ係、④かごの中身が少ない人がいる、の順
◆ 良い意思決定は、予測の精度が高い
◆ できる人は瞬時に見極める「相関関係のパターン」と「コントロールできるか」
◆ まぐれ当たりする確率から求める
◆ データが多すぎる時代の救世主「ベイズ統計学」
本書の後半では、「傘を忘れた日に限って雨が降る?」「お金が貯まらない本当の理由」および「トップ1%がしている未来予測」について説明しています。主なポイントは以下の通りです。
◆ 記憶はドラマチックな出来事に弱い
◆ 自分がコントロールできないことに、お金や時間などの労力を使うのは合理的ではない
◆ 同じ能力でも確率は上げられる
◆ 金額が大きくなると「意味わからん」行為に走る
◆ 予測をするときは、「大きく外さないこと」のほうが大事
この本の締めくくりとして著者は、「世の中のウソや誤解は、その多くは確率・統計が関係している問題だと思います。」と述べています。
あなたも本書を読んで、ビッグデータ時代の必須知識である「確率・統計」を学び、日々の実践に活用していきませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【3663日目】