書評ブログ

『スポーツを支える仕事』

「人生に意味のない経験はない」「経験から何を学ぶかはあなた次第。それを糧にしてどこへ向かうかもあなたが決めればいい。」と述べている本があります。

 

本日紹介するのは、1968年愛媛県生まれ立教大学野球部4年時に、23年ぶりのリーグ優勝を経験、卒業後にぴあに入社し、KADOKAWAなどで編集者として活躍したのち独立し、現在は作家として野球に関する著書を多く世に出している元永知宏さんが書いた、こちらの書籍です。

 

元永知宏『スポーツを支える仕事』(岩波ジュニア新書)

 

この本は、10代の経験、失敗、後悔を活かしてスポーツを支える仕事をしている7人を紹介して、何か一つでもヒントをつかんでもらうために書かれた本です。

 

本書は以下の7部構成から成っています。

1.スポーツ通訳者 ◎ 佐々木真理絵さん

2.栄養・コンディショニングサポート ◎ 栗原秀文さん

3.整形外科医 ◎ 中村格子さん

4.Jリーグ FC町田ゼルビア広報 ◎ 西村実紅さん

5.プロ野球代理人 ◎ 大友良浩さん

6.競技用車いす開発・設計 ◎ 山田賀久さん

7.NPB公式記録員 ◎ 西原稔泰さん

 

この本の冒頭で著者は、「どのスポーツにおいても、勝利を味わえる選手は少なく、ほとんどは敗戦によって選手生命の幕を閉じることになります。」「しかし、『終わり』は『始まり』でもあります。」と述べています。

 

本書の前半では、「スポーツ通訳者 ◎ 佐々木真理絵さんおよび「栄養・コンディショニングサポート ◎ 栗原秀文さん」について以下のポイントを説明しています。

◆ 英語が好きだったが、カリフォルニア留学で挫折

◆ サッカー日本代表監督の横に立つ人物に憧れてスポーツの通訳に

◆ 小さなことの積み重ねによって、「信頼される人」になれる

◆ コンディションやパフォーマンスを上げるには「チーム」が必要

◆ 笑顔でご飯を食べることが一番大事

 

この本の中盤では、「整形外科医 ◎ 中村格子さん」「Jリーグ FC町田ゼルビア広報 ◎ 西村実紅さん」および「プロ野球代理人 ◎ 大友良浩さん」について解説しています。主なポイントは次の通りです。

◆ 成長するアスリートは、本当にまじめで、何でも吸収してやろうという態度が共通点

◆ 今後やりたいことは日本人の健康の底上げ

◆ サッカーを好きになってもらうきっかけをつくる

◆ 代理人として交渉するのは、お金だけでなく、選手の要望や言いたいことを伝えること

◆ 選手を守るのhが代理人の仕事

 

本書の後半では、「競技用車いす開発・設計 ◎ 山田賀久さんおよび「NPB公式記録員 ◎ 西原稔泰さん」について説明しています。主なポイントは以下の通りです。

◆ パラスポーツがプロ化していく

◆ 失敗しても「思わぬ結果」から次のステップ、立ち向かうべき課題が見えてくる

◆ 公式記録員は職人の世界

◆ プロ野球の記録は先輩方が紡いできた財産

 

この本の締めくくりとして著者は、「スポーツに関わる仕事がしたいと考える人にとって、7人の方々の歩みは参考になるはずです。一生懸命に打ち込むスポーツの先にある世界を想像しながら読んでもらえたら、毎日の練習の景色が少し変わったものになるでしょう。」と述べています。

 

あなたも本書を読んで、スポーツを支える仕事のリアルなイメージを学び、これまでの経験、失敗、後悔をキャリア開発に活かしていきませんか。

 

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では、今日もハッピーな1日を!【3568日目】