働いている中で感じる違和感・モヤモヤに対して、「①今の会社で働き続ける、②転職する」、できるのはこの2択だと思っていませんか? と問いかけ、「キャリアブレイク」という第3の選択肢があることを紹介・解説している本があります。
本日紹介するのは、1989年大阪府生まれ、埼玉県育ち、大阪市立大学大学院卒(工学修士)で、建築学を専攻してJR西日本グループに新卒入社、8年勤務して退職後、合同会社パチクリを創業して独立、現在は一般社団法人キャリアブレイク研究所 代表理事、大阪公立大学大学院経営学研究科附属イノベーティブシティ大阪ラボ特別研究員、二級建築士の北野貴大さんが書いた、こちらの書籍です。
北野貴大『仕事のモヤモヤに効くキャリアブレイクという選択肢 次決めずに辞めてもうまくいく人生戦略』(KADOKAWA)
この本は、キャリアブレイクを選んだ人たちの経験やキャリアブレイクを社会や企業がどう見ているのかなどを知ってもらい、人生やキャリアを考えるときに今まで想像もしていなかった第3の選択肢があるということを伝えてくれる書です。
本書は以下の6部構成から成っています。
1.キャリアブレイクという第3の選択肢
2.キャリアブレイクした人は、どうしてわざわざ辞めたのか
3.キャリアブレイクした人は、どんな再挑戦をしたのか
4.キャリアブレイク中、どう過ごしたのか
5.企業は、キャリアブレイクした人をどう見ているのか
6.キャリアに正解はない
この本の冒頭で著者は、「キャリアブレイク」の定義を、次のように説明しています。
「一時的に雇用から離れる離職、休職など、キャリアの中にあるブレイク期間のこと。新しい造語ではなく、欧州やアメリカでは一般的な言葉。」
本書の前半では、「キャリアブレイクという第3の選択肢」および「キャリアブレイクした人は、どうしてわざわざ辞めたのか」について以下のポイントを説明しています。
◆ 35人に1人がキャリアブレイク中
◆「応援や支援はいらない。ただ見守ってほしい」
◆ キャリアブレイク入口4パターン:➀ライフ型、②グッド型、③センス型、④パワー型
◆ キャリアブレイクは、弱者ではなく、「転機」なだけ
◆「私が私じゃなくなる」という違和感
◆ 会社の常識が全てになってしまう「文化中毒」
◆ 自分に合わない価値観をブレイクする(壊す)
◆ 視野が狭い中では見つからない「適職」がある
この本の中盤では、「キャリアブレイクした人は、どんな再挑戦をしたのか」および「キャリアブレイク中、どう過ごしたのか」について解説しています。主なポイントは次の通りです。
◆ キャリアブレイク後の3パターン:➀復職、②転職、③独立
◆「ブレイク期間中」も含めて、納得できるキャリアになる
◆ キャリアブレイク中の5段階:解放・虚無・実は・現実・接続
◆ お金の使いどころに自分の価値観が表れる
本書の後半では、「企業は、キャリアブレイクした人をどう見ているのか」および「キャリアに正解はない」ついて説明しています。とくに共感できるポイントは以下の通りです。
◆ 履歴書の空白は、理由があるならこだわらない人事
◆ 正直に伝えた方がミスマッチにならない
◆「離れる」効能を理解し始めた企業たち
◆「ワークキャリア」ではなく「ライフキャリア」と考えれば空白はない
◆ キャリアブレイク中の人が学び合える「むしょく大学」
◆ 主語を私にして、人生のオーナーシップを持つ
◆ 人生のリズムを自分で決めてもいい
◆ 大切なことを知るための「感性」
この本の締めくくりとして著者は、「最終的に、面白がっている人(ジョーカー=ジョークを言う人、笑っている人)が一番強いのです。」と述べています。
あなたも本書を読んで、次を決めずに辞めてもうまくいく人生戦略(キャリアブレイク)の文化を学び、実践してみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【3441日目】