「フリーランスは会社員に比べてお金の管理がとても大切です。」「とくに会社員からフリーランスに転身したばかりの人は、税金のルールの違いに戸惑う人が非常に多いのです。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、1959年生まれ、明治大学商学部卒業後に大手商社に就職、会社員として経理・総務部門の実績を積み、父親の病気をきっかけに父の税理士事務所で修行、税理士資格取得と同時に「税理士廣岡事務所」を設立、2024年1月より税理士法人TOTALのパートナーとして合流し、税理士法人TOTAL・神田事務所所長となった税理士の廣岡実さんが書いた、こちらの書籍です。
廣岡実『お金の管理が苦手なフリーランスのための お金と税金のことが90分でわかる本』(アスコム)
この本は、どこかのタイミングでフリーランスとして働く可能性が高い会社員に向けて、フリーランスのお金の稼ぎ方や税金について、大学の講義の1コマ90分で読み切れるぐらいのボリュームでスイスイと読めるように書かれた本です。
本書は以下の6部構成から成っています。
1.フリーランスになったらまず押さえておきたい税金の種類としくみ
2.成功するフリーランスの経費の使い方と節税法
3.脱どんぶり勘定! お金の管理能力をつける
4.今さら聞けない! 確定申告で損しない方法とインボイス
5.法人化のタイミングとその後
6.長くフリーランスを続けていくために
この本の冒頭で著者は、「お金のことを学ぶと、もっと自分の仕事や自分に自信が持てるようになります。」と述べています。
本書の前半では、「フリーランスになったらまず押さえておきたい税金の種類としくみ」ついて、以下のポイントを説明しています。
◆ 税金とは「その国に住むための会費」で逃れられない
◆「儲けがあるところ」に課税あり
◆ フリーランスの税金の支払いは後から
◆ フリーランスになったら、国民健康保険、国民年金に加入
この本の中盤では、「成功するフリーランスの経費の使い方と節税法」「脱どんぶり勘定! お金の管理能力をつける」および「今さら聞けない! 確定申告で損しない方法とインボイス」について解説しています。主なポイントは次の通りです。
◆ 経費とは「売上を獲得するための支出」
◆「経費か消費か」の視点を常に持つ
◆ 所得税や法人税をきちんと払ったほうがお金は残る
◆ フリーランスは「将来の備え+節税」が大正解
◆ 退職金がないフリーランスに便利な制度が「小規模企業共済」
◆ 老後資金にもなる2つの投資「iDeCo」と「NISA」
◆ きちんと出しておきたい「開業届」と「青色申告承認申請書」
◆ 入金日のズレに注意
◆ 計上もれをしやすい経費に注意
◆ インボイスを取得してもしなくても、フリーランスは手取りが減ってしまう
◆ 消費税の資金繰りは意外とたいへん
◆ 売上が大きくないため、フリーランスで税務調査が入る確率は1%くらい
本書の後半では、「法人化のタイミングとその後」および「長くフリーランスを続けていくために」について考察しています。主なポイントは以下の通り。
◆ 法人化すれば、税率が頭打ちになる
◆ 法人化すれば、社長の取り分(役員報酬)も経費になる
◆ 税理士との相性は、円滑にコミュニケーションが取れる相手かどうか
◆ 経営者が自由度をもって経営したいなら合同会社
◆ フリーランスになったら自分が商品
◆ フリーランスはリアルでの人脈が大事
◆ フリーランスは家族の協力が大事
◆ フリーランスで伸びていく人は「強い立場の下請け」になり、投資も必要
この本の締めくくりとして著者は、「自分自身のビジネスで生活していかなければならないフリーランスにとっては、お金の管理はとても大事になるます。」と述べています。
あなたも本書を読んで、フリーランスにこそ必要な「お金」と「税金」のことを学び、しっかりと管理して自由な人生を送っていきませんか。
ビジネス書の紹介・活用法を配信しているYouTubeチャンネル『大杉潤のyoutubeビジネススクール』の「紹介動画」はこちらです。ぜひ、チャンネル登録をしてみてください。
https://www.youtube.com/@user-kd3em9nm4q/featured
では、今日もハッピーな1日を!【3369日目】