書評ブログ

『世界のビジネスエリートを唸らせる 教養としての書道』

「日本人として日本文化を語るときに、大半の方が語ることができて、かつ一度は必ず体験したことがある日本文化。それが書道なのです。」と述べている本があります。

 

本日紹介するのは、1973年福井県鯖江市出身、5歳より書に携わり、東京学芸大学教育学部書道科を卒業、独立書家として歩み、ソフトバンク社内認定講師など幅広く活躍する書家、一般社団法人継末 代表理事、株式会社個 代表取締役、一般社団法人プレゼンテーション協会 代表理事、私設図書館つぐみ 館長、めがねのまちさばえ PR大使前田鎌利さんが書いた、こちらの書籍です。

 

前田鎌利『世界のビジネスエリートを唸らせる 教養としての書道』(自由国民社)

 

この本は、書道の奥深さと幅広さを知っていただき、日本文化を表現し、語れるスペシャリストになってもらいたいという思いを込めて書かれた本です。

 

本書は以下の7部構成から成っています。

1.外国人が知りたい日本の伝統文化 書道への質問

2.これだけは知っておきたい 日本の伝統文化「書道」

3.なぜ今、書道が注目されるのか

4.知っていると一目置かれる 日本書道の歴史

5.知っていると広がる 書道の世界

6.知っていると自信が持てる 書道の作法

7.知っていると旅が愉しくなる 書道道具の聖地

 

この本の冒頭で著者は、「実は書道は字が上手に書けるようになるkとだけがゴールではありません。」「漢字の由来や書道道具、そして書道そのものについて様々なことを語ることができれば、あなた自身に関心を示すことにつながるのです。」と述べています。

 

本書の前半では、「外国人が知りたい日本の伝統文化 書道への質問および「これだけは知っておきたい 日本の伝統文化書道」ついて、以下のポイントを説明しています。

◆ 書は別のアートとコラボレーションすることもある

◆ 書は五感を刺激して情緒を落ち着かせてくれる

◆ 書は日常に根差した日本文化

◆ 書道に必要な道具「文房四宝」

 

◆ 書初めや年賀状は日本の伝統文化

◆「永」が書ければ大丈夫ー永字八法

◆ 漢字の書体は5種類:楷書・行書・草書・隷書・篆書

◆ 文字の書きぶり、個性が「書風」

 

この本の中盤では、「なぜ今、書道が注目されるのか」「知っていると一目置かれる 日本書道の歴史」および「知っていると広がる 書道の世界」について解説しています。主なポイントは次の通りです。

◆ 心の乱れを鎮め集中力を高める「写経」

◆ シンプルに心を添える文化「一筆箋」

◆ 企業理念やパーパスなどを書で表現して行動を促す

◆ 書はあなたを表し七難隠す

 

◆ 日本の書家「空海」

◆ 書道のマジックナンバー3

◆ 禅宗の僧の書跡「墨蹟」

◆ 現在使用されているのは日本のみの「梵字」

 

◆ 自分だけの「花押」を持つ大臣

◆ 作品の完成を示す「落款」(=落成款識)

◆ 落款印の2種類:白文、朱文

◆ 石碑の拓本

 

本書の後半では、「知っていると自信が持てる 書道の作法」および「知っていると旅が愉しくなる 書道道具の聖地」について考察しています。主なポイントは以下の通り。

◆ 書はあなたを伝える表現ツール

◆ 筆の持ち方、おろし方は2種類

◆ 文房四宝(筆墨紙硯)の聖地は書道人口の減少、後継者問題、資材不足

◆ 熊野筆、奈良墨、越前和紙、雄勝硯など

 

この本の締めくくりとして著者は、「日常の中で書道に触れることがなくても、身近な所に書道の断片が転がっていることを知っていただければ、間違いなくこれまでとは違った世界に見えてくるのでは」と述べています。

 

あなたも本書を読んで、3000年の歴史ある日本文化である書道を学び、世界に発信していきませんか。

 

ビジネス書の紹介・活用法を配信しているYouTubeチャンネル『大杉潤のyoutubeビジネススクール』「紹介動画」はこちらです。ぜひ、チャンネル登録をしてみてください。

https://www.youtube.com/@user-kd3em9nm4q/featured

では、今日もハッピーな1日を!【3312日目】