「みんなからの応援にビジネスで応え、その結果またビジネスが応援される。共感をめぐる循環の中で、ビジネスは持続可能に成長していくのです。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、18歳で起業し、音楽配信ベンチャーを創業して日本初となるサービスを実現、ITバブルの煽りを受けて会社を売却し20代で人生のどん底を経験、地球一周の旅に出て社会課題とビジネスの両立をテーマにビジネスに再挑戦、現在はサスティナブル・ストーリー株式会社の代表として、起業家の支援、人材開発、キャリア支援などウェルビーイングに関わるビジネスの支援を行っている中島幸志さんが書いた、こちらの書籍です。
中島幸志『共感起業大全』(自由国民社)
この本は、自分自身の価値観を掘り下げ、一度きりの人生をどう生きるのか、自分自身の幸せや社会の幸せを問いかけ、社会のために何かしたい、自分らしいキャリアで生きていきたいと考えるすべての人のために書かれた本です。
本書は以下の9部構成から成っています。
1.起業家に必要な「共感」とは何か?
2.歴史的事業をつくる「共感」の見つけ方
3.「共感を生む」起業の準備
4.「共感」を軸に事業をデザインする
5.「共感」でビジネスを軌道に乗せる
6.起業家から経営者へのマインドをチェンジする
7.「共感」で事業を成長させる
8.「共感」でチームを強くする、仲間を広げる
9.起業家は共感の物語を伝える代弁者
この本の冒頭で著者は、「共感=価値観の共有によって生まれる感情」と定義し、「共感起業とは、自分の価値観を、社会や顧客の価値観に繋げていくこと」としています。
本書の前半では、「起業家に必要な共感とは何か?」「歴史的事業をつくる共感の見つけ方」および「共感を生む起業の準備」について、以下のポイントを説明しています。
◆ 働く組織や環境においてもウェルビーイング
◆ 共感が伝搬するビジネスの物語
◆ 心の共感と頭の共感のバランス
◆ 共感が生まれる5つのステップ:①理解、②興味、③共感、④信頼、⑤愛
◆ 共感はすべての起業スタイルに必要
◆ 3つの共感視点:①真、②善、③美
◆ 真:普遍性への共感
◆ 善:倫理観への共感
◆ 美:美しさ(感性)への共感
◆ スキルとキャリアの棚卸しからオンリーワンを目指す
◆ Will、Need、Canが重なる部分がビジネス
◆ ニーズの掛け合わせでビジネスチャンスを見つける
◆ 繋がりは共感から始まる
この本の中盤では、「共感を軸に事業をデザインする」「共感でビジネスを軌道に乗せる」および「起業家から経営者へのマインドをチェンジする」について解説しています。主なポイントは次の通りです。
◆ ビジネスは価値創造
◆ Needの解像度を上げる
◆ ポジショニングマップで競合を把握する
◆ ペルソナと共感マップをつくる
◆ 4つの共感報酬:①役割、②成長、③感謝、④共有
◆ 恩送りの設計
◆ 共感が集まる社会貢献型商品
◆ 共感で成功するクラウドファンディング
◆ ミッションの目的を整理するMVV
◆ パーパスへの共感
◆ 共感を伝えるお金「共感コミュニティ通貨eumo」
◆ 偶然を引き寄せる能力「セレンディピティ」
本書の後半では、「共感で事業を成長させる」「共感でチームを強くする、仲間を広げる」および「起業家は共感の物語を伝える代弁者」について考察しています。主なポイントは以下の通り。
◆ ブランドは共感で生まれる
◆ 口コミのベースは共感
◆ ビジネスの成長とは、法則を見つけること
◆ 共感で、心理的安全性の高いチームをつくる
◆ ビジネスで注目されるEQ(感情能力)
◆ 共感の生まれるチームは、多様性が鍵
◆ 結論より家庭を大切にする
◆ 起業家は代弁者でアーティスト
◆ 知識よりも知恵、実践
◆ 最大のリスク回避は、多種多様な繋がりと依存
◆ 退任をイメージして起業する
◆ 成功体験を手放すアンラーン
◆ ウェルビーイングでつくる、共感社会
この本の締めくくりとして著者は、「知恵とは、実践で使い、結果を出してはじめて意味をなすものだと思います。」「本書には、私自身が実際に経験したこと、身近に起こったことをベースに、蓄積してきた実践録を詰め込みました。」と述べています。
あなたも本書を読んで、ファンも仲間も集まり、応援され続ける共感起業を実践して、長く愛される事業をつくっていきませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【3264目】