上司と部下の板挟みにあっているプレイングマネジャーが、自分の業務と部下育成を両立させる方法を書いた本があります。
本日紹介するのは、大手生命保険会社で上意下達の組織運営と個性を活かす組織運営の両方を経験し、その後、旅行会社の立ち上げに経営者として参画、中小企業で営業・経理・総務・人事などを歴任、2005年に独立起業し、現在は社会保険労務士法人 ARIA Solution 代表、のびしろ組織コンシェルジュ、特定社会保険労務士、行政書士の伊藤治雄さんが書いた、こちらの書籍です。
伊藤治雄『部下が勝手に活躍する魔法の質問』(ごきげんビジネス出版)
この本は、組織開発や心理学、コーチングの手法を生かして、無理なく部下の「のびしろ」を引き出して育成し、成果につなげていく秘訣を伝えてくれる書です。
本書は以下の5部構成から成っています。
1.なぜ、あなたの部下は育ってくれないのか?
2.モチベーションが高い部下に育てる基本の知識
3.部下が勝手に活躍する魔法の質問
4.魔法の質問をやってみよう
5.自分自身もレベルアップ もっと成果を上げるために
この本の冒頭で著者は、「この本は単なるコミュニケーションの手法の解説に終わるのではなく、組織開発の手法をベースにしていて、部下育成のみならず、会社の業績や成果を上げることを前提としています。」と述べています。
さらに、「組織全体を動かす原動力の基盤をtsくることにもつながります。」と続けています。
本書の前半では、「なぜ、あなたの部下は育ってくれないのか?」について、以下のポイントを説明しています。
◆ プレイングマネジャーの苦悩は、①プレーヤーとしての活躍期待、②仕事を抱え込む、③マネジメント業務が評価されにくい
◆ 部下とビジョンが共有できていない
◆ 研修の選定と実践段階での課題
◆ コーチングは万能ではなく、ティーチングも織り交ぜる
この本の中盤では、「モチベーションが高い部下に育てる基本の知識」および「部下が勝手に活躍する魔法の質問」について解説しています。主なポイントは次の通りです。
◆ 信頼関係を築くために存在承認を
◆ 自己開示は上司から行う
◆ 成長へのベイビーステップ:知らない、知っている、やってみる、できる、している
◆ 一体感を味わうチームマネジメント
◆【質問1】このチームでどんな活躍がしたい?
◆【質問2】どんな手順で進めていけばいい?
◆【質問3】実行するには、どんな手順で進めていけばいい?
◆【質問4】行動するとしたら、何がひっかかる?
◆【質問5】継続的に行動するには、どうしたらよい?
本書の後半では、「魔法の質問をやってみよう」および「自分自身もレベルアップ もっと成果を上げるために」について考察しています。主なポイントは以下の通り。
◆ 会社と部下の共有ゾーンを見つける
◆ 行動することを明確にしていく
◆ 現状を見直し必要なものをあぶりだす
◆ 自信がなくてもできることを見つける
◆ 行動を習慣化させていく
◆ 自分軸(案件・現職・キャリア・ライフのレベル)と働きがい
◆「着目したことが増幅する」驚きの法則
◆ 本当に実現したいことを叶えるには、強みを磨き、リーダーシップを高める
◆ 1ミリでも進化し続けること
この本の締めくくりとして著者は、リーダーがレベルアップするには、①成果を上げる、②部下を育成する、③自分を高める、の3テーマがあり、それぞれ「管理」と「改革」に分かれて合計6つの視点がある、としています。
あなたも本書を読んで、プレイングマネジャーの必須スキルである「部下が勝手に活躍する魔法の質問」を学び、実践してみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【3220日目】