「キャッチボールとコミュニケーションは、よく似ています。双方が受け取りやすい球を、投げ合う。コミュニケーションも同様に、双方が受け取りやすい言葉をかけあう必要があります。」「そのために必要なのが、『心理的安全性』という考え方です。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、成城大学卒業後、大手旅行会社を経て学校法人へ転職、広報リーダーなどを経験して、外資系専門商社にてコーチングの手法に出会い、独立後はコミュニケーションデザイナー、人材育成コンサルタント・リーダー向けコーチとしてコンサルティングや講演、研修活動を行うリフレッシュコミュニケーションズ代表の吉田幸弘さんが書いた、こちらの書籍です。
吉田幸弘『伝え方でいつも得するリーダー なぜか損するリーダー』(PHP研究所)
この本は、著者自身の体験、そして3万人のリーダーを育成する中で見えてきた、できるリーダーに共通する伝え方に関する知識を開陳している書です。
本書は以下の5部構成から成っています。
1.なんでも言い合える「信頼関係」を築く
2.部下に「嫌われない」マネジメント
3.自ら考えて動く「部下の育て方」
4.上司を味方につける「会話術」
5.横のつながりをつくる「巻き込む力」
この本の冒頭で著者は、「本書は心理的安全性を害する伝え方を『(人間関係で)損する伝え方』、心理的安全性を担保する伝え方を『(人間関係で)得する伝え方』としました。」と述べています。
本書の前半では、「なんでも言い合える「信頼関係」を築く」について、以下のポイントを説明しています。
◆ 部下と目線を合わせて話す
◆ 自分の弱いところを見せる
◆ 部下の「話を聞く」ことに集中する
◆ 会議では、リーダーから案を出す
この本の中盤では、「部下に嫌われないマネジメント」および「自ら考えて動く部下の育て方」について解説しています。主なポイントは次の通りです。
◆ 進捗確認は部下のフォローを兼ねる
◆ どんなときも部下の味方に立つ
◆ メンバーの「自己重要感」を満たす
◆ 部下の「自己効用感」を育てる
◆ 部下に「挑戦ゾーン」で仕事をさせる
本書の後半では、「上司を味方につける会話術」および「横のつながりをつくる巻き込む力」について考察しています。主なポイントは以下の通り。
◆ 上司にリスペクトを伝える
◆ 上司のスケジュールをチェックする
◆ リスクヘッジで上司を巻き込む
◆ 断った後に代替案を提示する
◆ 率先して、部下の防波堤になる
◆ 部下のミスを自分事として認識
◆「内発的動機づけ」を刺激する
◆ 相手に非があっても責めない
この本の締めくくりとして著者は、「リーダーの皆さんが輝くことで部下やその周囲の人が明るく元気になります。」と述べています。
あなたも本書を読んで、伝え方で得するリーダーの行動習慣を学び、自ら実践してみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【3211日目】