書評ブログ

『1冊でまるわかり 50歳からの新NISA活用法』

「新NISAは日本経済の再生に直結する、日本再生プランの根幹ともいうべき国策である」と述べている本があります。

 

本日紹介するのは、1963年生まれ、明治大学卒業後、株式会社クレディセゾンに入社、セゾングループの金融子会社にて債券ポートフォリアを中心に資金運用業務に従事した後、投資顧問事業を立ち上げ、運用責任者を務め、その後、セゾン投信株式会社を設立、現在は同社代表取締役会長CEO中野晴啓さんが書いた、こちらの書籍です。

 

中野晴啓『1冊でまるわかり 50歳からの新NISA活用法』(PHPビジネス新書)

 

この本は、2024年1月にスタートする「新しいNISA」(以下、「新NISA」と呼ぶことにします)を使って、すでに50歳になっている人でも、無理なく、老後資金の不安を抱かずに済む資産形成を実現するにはどうすればいいのかを考えることを狙いに記された書です。

 

 

本書は以下の6部構成から成っています。

 

1.今こそ「本物の資産運用」を始めよう!

2.50歳からの資産運用に最適なのは「投資信託」

3.新NISAがいよいよ2024年1月にスタート!

4.新NISAの正しい使い方

5.新NISAで購入するのに向かない投資信託の見分け方

6.50歳から老後資金をつくるための心得

 

この本の冒頭で著者は、「好循環を始める日本経済の成長の恩恵を受けるためにも、新NISAを活用して資産運用をすることは重要です。50歳にもなったら、資産形成を始めるのはもう遅いと考える必要はありません。」と述べています。

 

 

本書の前半では、「今こそ本物の資産運用を始めよう!」および「50歳からの資産運用に最適なのは投資信託」について、以下のポイントを説明しています。

 

◆ 資産運用の最大目的は、インフレリスクをヘッジすること

◆ 50歳から70歳までの積立投資で資産を築ける

◆ 新NISAで運用すべきは「投資信託」

◆ 投資信託は、➀少額投資が可能、②少額資金で分散投資ができる、③プロの運用ノウハウを活用できる

 

 

この本の中盤では、「新NISAがいよいよ2024年1月にスタート!」および「新NISAの正しい使い方」について解説しています。主なポイントは次の通りです。

 

◆ 新NISAは、制度の恒久化、非課税期間の恒久化

◆ 1800万円と大きい非課税限度額

◆「つみたて投資枠」と「成長投資枠」を併用できる

◆ 新NISAは確定拠出年金より自由度が高い

 

◆ 世界人口はまだまだ増え続けるため、長期投資がお勧め

◆ 長期投資なら再投資効果で資産を大きく増やせる

◆ 積立投資なら、➀少額でもできる、②時間分散(ドルコスト平均)効果、③利確売りを防げる

◆ 分散投資なら、価格変動リスクを平準化できる

 

 

本書の後半では、「新NISAで購入するのに向かない投資信託の見分け方および「50歳から老後資金をつくるための心得について考察しています。主なポイントは以下の通り。

 

◆ 新NISAに適さないのは、➀純資産総額が50億円未満、②資金流出が続いている投資信託、③信託期間が有限、④コストが割高、⑤特定テーマの投資信託、⑥高額分配、⑦新興国に集中投資、⑧外国債券のみの繰り入れ、⑨ターゲットイヤー型、⑩売買回転率が高い

◆ とにかく働いてキャッシュを得る

◆ 深刻化する投資詐欺

◆ 手数料の安い投資信託を

 

この本の締めくくりとして著者は、「ひとりでも多くの生活者が真っ当な長期投資家になっていくことを、心より熱望しています。」と述べています。

 

 

あなたも本書を読んで、50歳からでも遅くない「新NISA制度」を活用して、資産形成を図ってみませんか。

 

 

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では、今日もハッピーな1日を!【3204日目】