「今現在の医学では、発達障害を治すことはできません。できないことはできない。それでいいのです。大切なのは、環境を調整することと、生きづらさを軽減するための工夫です。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、幼いころより体が弱く、癇癪や、過剰に集中してしまう「過集中」、物忘れがひどく、ぐちゃぐちゃな毎日を送っていたが、大学にもアルバイトにも馴染めなかった中で、ナレーターの道をすすめられ、数々のオーディションに合格、現在はナレーター、声優(株式会社キャラ所属)として活躍する中村郁さんが書いた、こちらの書籍です。
中村郁『発達障害で「ぐちゃぐちゃな私」が最高に輝く方法』(秀和システム)
この本は、発達障害の著者が、これまで「ぐちゃぐちゃ思考」とともに生きてきたなかで見つけた、ちょっとした工夫がたくさんちりばめられている本です。
本書は以下の6部構成から成っています。
1.仕事やプライベートに集中できる環境は「日常生活の習慣」から
2.コミュ障でも問題なし! 常識とは真逆に行くほどうまくいく
3.切り替えられなくでOK! 「困った」を回避するマインドスキル
4.まわりの目を意識しすぎない! 自分が好きになる人生逆転術
5.気にしすぎないで済む 不意打ちを食らったときの「魔法の復活」
6.「ぐちゃぐちゃ」な毎日のなかにある幸せの種
この本の冒頭で著者は、「その工夫はすべて、とてもシンプルなものです。人間関係も習慣も思考も、シンプルに。生きることは、意外にシンプルなことなのです。」と述べています。
本書の前半では、「仕事やプライベートに集中できる環境は日常生活の習慣から」について、以下のポイントを説明しています。
◆ 過集中を活かせる仕事がある
◆ 発達障害とともに生きるには「環境調整」(スペアキー10本など)が大切
◆ 高級な傘、シワになる素材の服、イヤリングは買ってはいけない
◆ 妄想力をつける、妄想は想像を超える
◆ レンタルとは相性が悪い
この本の中盤では、「コミュ障でも問題なし! 常識とは真逆に行くほどうまくいく」および「切り替えられなくでOK! 困ったを回避するマインドスキル」について解説しています。主なポイントは次の通り。
◆ 話すより聞く、さえぎらない、奪わない
◆ 頭痛が危険のサイン、その場から離れる
◆ 貢献することで、「そこにいていい理由」が見つかる
◆ マウントを取る「弱虫」は無視してOK
◆ 期待しなければガッカリしない
◆「強すぎる正義感」は、いらぬ軋轢を生むが、長期的にはあなたを幸せに導く
◆「相手にとっての最善」を考えると、いい決断ができる
◆ 静観することも時には必要
◆ 習慣で「無」になる時間をつくる
本書の後半では、「まわりの目を意識しすぎない! 自分が好きになる人生逆転術」「気にしすぎないで済む 不意打ちを食らったときの魔法の復活」および「ぐちゃぐちゃな毎日のなかにある幸せの種」について考察しています。主なポイントは以下の通りです。
◆ 「否定されてラッキー」、起爆剤が手に入った
◆ たくさんの人から愛される「ダメ人間」
◆ 何をしても、人は誰かから必ず嫌われるもの
◆「まっいいか」「知らんがな」
◆ 失敗談を「宝物」にする
◆ 絶対ゆずれないものを洗い出してみる
◆ 3年後も同じことで悩むことはない
◆ 目の前から伸びている道が最善の道
◆ どんな時も、あなたはそのままで大丈夫
この本の締めくくりとして著者は、「私たちは、そのままで大丈夫なのです。」「私たちに必要なのは、工夫です。」「できないことをできるようになるために、特訓するのではなく工夫をするのです。」と述べています。
あなたも本書を読んで、生きづらさを少しでも軽減し、心がふっと軽くなり、その先にある、あなたらしく最高に輝ける人生の扉を、一緒に開いていきませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【3199日目】