「本書を参考にしながら、無駄や無理を徹底的に排し、上機でスイスイと仕事してほしいのは、あなたなのです。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、1966年大阪府生まれ、早稲田大学卒業後、博報堂に入社、在職中より音楽評論家として活躍、55歳になったのを機に同社を退職、『サザンオールスターズ 1978-1985』『桑田佳祐論』など10を超える著作を発表しているスージー鈴木さんが書いた、こちらの書籍です。
スージー鈴木『幸福な退職「その日」に向けた気持ちいい仕事術』(新潮新書)
この本は、気持ちよく仕事をして、気持ちよく退職するための本です。
本書は以下の11部構成から成っています。
1.スージーという名の会社員
2.精神論ー無駄なく・無理なく・機嫌よく働くために
3.時間軸ー定時に退社するための時間「濃縮」法
4.後輩論ー生き抜くためのプレイと自己顕示欲とパロディ化
5.管理職論ーマネジメントこそクリエイティブに「MMK」で
6.連絡論ー正しく、分かりやすく、そして大人っぽく伝える方法
7.企画書論ー日本語と数字をとにかく分かりやすく
8.会議論ー「男性性」「概念のオバケ」「ですよねー」
9.プレゼン論ー業務の中でいちばん人間臭い行いとして
10.退職論ー「何度でも退職したい!」と思うために
11.スージー鈴木の「カニ十足」
この本の冒頭で著者は、次のふたつの物語で構成されています、と述べています。
◆ 普通の少年が、広告会社・博報堂でもがく物語
◆ やっぱりやりたいことへの活動に拍車をかけ、「MMK」なスタンスで他の世界を目指す物語
本書の前半では、「スージーという名の会社員」「精神論ー無駄なく・無理なく・機嫌よく働くために」および「時間軸ー定時に退社するための時間濃縮法」について、以下のポイントを説明しています。
◆ MMK(無駄なく・無理なく・機嫌よく)がモットー
◆ 会社員って、気持ちいい
◆「仕事なんかで死んでたまるか」
◆ 自分の才能のポートフォリオをしっかり組む(藤原和博さんの100万人に1人)
◆ 定時に帰ると心に誓う
◆「65点主義」という考え方
◆ 時間は短縮と言うより「濃縮」
◆ 溜まっている案件すべてにざっと目を通しておく「毒見」
この本の中盤では、「後輩論ー生き抜くためのプレイと自己顕示欲とパロディ化」「管理職論ーマネジメントこそクリエイティブにMMKで」「連絡論ー正しく、分かりやすく、そして大人っぽく伝える方法」および「企画書論ー日本語と数字をとにかく分かりやすく」について解説しています。主なポイントは次の通り。
◆ 世の中は「後輩プレイ」と「上司プレイ」
◆ 先輩は「使うもの」
◆「着おくれ」しない服装を
◆「被害者の会」で被害を相対化(=パロディ化)
◆ 読ませる長文メール
◆ 則レス原理主義
◆ 企画書は、熟語と大言止め
◆ 分かりやすさと語順に留意
本書の後半では、「会議論ー男性性・概念のオバケ・ですよねー」「プレゼン論ー業務の中でいちばん人間臭い行いとして」「退職論ー何度でも退職したい!と思うために」および「スージー鈴木のカニ十足」について考察しています。主なポイントは以下の通りです。
◆ 概念のオバケ、別名「抽象オバケ」
◆ プレゼンの目的は、納得してもらうこと
◆ プレゼンは、リズムだ
◆ 幸福な退職
◆ 会社員以外の自我を持つ
この本の締めくくりとして著者は、「これが15冊目の著書となりますが、こんなに速くスラスラと書けたのは、初めてのことでした。」と述べています。
あなたも本書を読んで、「無駄なく、無理なく、機嫌よく」(=MMK)仕事をして、幸福な退職を改めて考えてみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【3140日目】