老親のトラブルをどう防ぐのか、定年後の「家族の生活」にどう備えるのかなど、インフレに負けない「安心家計術」を解説している本があります。
本日紹介するのは、ファイナンシャルプランナー(CFP認定者)、社会保険労務士、経済セッセイスト、国民年金基金連合会理事の井戸美枝さんが書いた、こちらの書籍です。
井戸美枝『親の終活 夫婦の老活:インフレに負けない「安心家計術」』(朝日新書)
この本は、「親の終活に備えるためのノウハウ」「妻の老後の基幹となる年金」「夫婦のお金・住まい」「夫婦お互いの介護・任嘲笑への備え」および「夫の先立たれた妻の最期・相続」について述べている書です。
本書は以下の6部構成から成っています。
1.人生は想定外の連続
2.「親の終活」に備える
3.夫の年金を増やし、妻の受領額も増やす
4.夫婦の老活ーお金・住まい・暮らし
5.やってはいけない介護
6.妻が<おひとりさま>になったらー見送りと相続
この本の冒頭で著者は、「親という自分の老後の先行事例が一番手近にあったのです。」と述べています。
本書の前半では、「人生は想定外の連続」および「親の終活に備える」について、以下のポイントを説明しています。
◆「親の困りごと」をクリアにしておく
◆ 親の人生ヒストリーを聞き、相続人を確認しておく
◆ 親の介護は親のお金でまかなう
◆ 介護離職は絶対にNG
◆ 親が亡くなった後の費用も立て替えがないように備える
この本の中盤では、「夫の年金を増やし、妻の受領額も増やす」および「夫婦の老活ーお金・住まい・暮らし」について解説しています。主なポイントは次の通り。
◆ ねんきん定期便をチェック
◆ 受給開始の「繰り下げ」で年金を増やす
◆ 繰り下げの最適解は働き方によって変わる
◆ 夫の死後の妻の年金をシミュレーション
◆ 支出を徹底的に見直す
◆ やってもいい投資は「つみたてNISA」
◆ 介護を想定して住まいを考える
◆ 50歳からはとにかく捨てる
◆ 近所をゆるウォーキング
本書の後半では、「やってはいけない介護」および「妻が<おひとりさま>になったらー見送りと相続」について考察しています。主なポイントは以下の通りです。
◆ ひとりになった時の終の住処
◆ まず、地域包括支援センターに相談
◆ 介護保険で受けられるサービスを把握しておく
◆ おひとりさまが認知症になったら
◆ 認知症になる前に、家族信託を活用
◆ 延命治療をどうするか
◆ 葬儀会社を決め、葬儀の準備を
◆ 妻の相続まで考える
この本の締めくくりとして著者は、「私の生活信条は、①ウソをつかない、②清潔に整理整頓、の2つだ」と述べています。
あなたも本書を読んで、「親の終活」や「夫婦の老活」を進めて、老親トラブルや定年後の「家族の生活」に備えていきませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【3135日目】