書評ブログ

『仕事に追われない仕事術 マニャーナの法則 完全版』

「仕事術やタイム・マネジメントの本を読んで、そこに紹介されている手法をやってみたものの、思い通りの効果が得られなかったという経験はありませんか?」と問いかけている本があります。

 

本日紹介するのは、英国のビジネスコーチで、主に企業幹部・個人事業主を対象に、仕事の能率に関する独自のコーチングを行っているマーク・フォースターさんが書いた、こちらの書籍です。

 

マーク・フォースター『仕事に追われない仕事術 マニャーナの法則 完全版』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)

 

この本は、タイム・マネジメントや仕事術が苦手な人でも実行できるテクニック「マニャーナの法則」を開発した著者が、それをより幅広く活用してもらえるように増補改訂した書です。

 

 

本書は以下の3部構成から成っています。

 

1.タイム・マネジメントの基本的な考え方

2.マニャーナの法則

3.さらに優れたシステムへ

 

 

本書の前半では、「タイム・マネジメントの基本的な考え方」について、以下のポイントを説明しています。

 

◆ 人には「理性の脳」と「衝動の脳」がある

◆ 目標達成の鍵は「衝動の脳」のコントロール

◆ 適切な対象に集中すれば、とてつもない能力を発揮できる

◆ 機能するシステムの7原則:➀明確なビジョン、②一事に集中、③少しずつ頻繁に行う、④リミットを設ける、⑤クローズド・リスト、⑥突発の仕事を減らす、⑦コミットメントと興味を区別する

 

◆「効率」=「創造力」✕「整理」

◆ 仕事が終わらないのは、➀仕事の効率が悪い、②仕事を抱えすぎる、③時間が足りない

◆「忙しいだけの仕事」に NO と言う

◆ 新しい仕事は必ず一度整理することが優れたシステムの基本

◆ 緊急には、➀今すぐ、②今日中に、③明日やる、の3週類ある

 

 

この本の中盤では、「マニャーナの法則」について解説しています。主なポイントは次の通りです。

 

◆ オープンリストは新しい仕事が無制限に追加されるのでNG

◆ クローズド・リストを活用すれば、全体の仕事量を適切に管理できる

◆「マニャーナの法則」とは、常に仕事の1日分のバッファーを設ける考え方

◆「マニャーナの法則」は、➀明日やるを基本とする、②クローズド・リストを使う

◆ 手間のかかるタスクは、細かいタスクの集合体

 

◆ 毎日発生する仕事は、デイリー・タスク・リストで管理する

◆ ファースト・タスクは一つだけ、朝一番に取り組む

◆ ファースト・タスクは、➀仕事のやり残し、②システム改善、③プロジェクトを進める

◆ WILL DO リストとは「必ずする」とコミットした仕事だけのクローズド・リスト

◆ 1日で必ずやるとコミットしているなら、仕事に優先順位を付ける必要なし

 

 

本書の後半では、「さらに優れたシステムへ」について考察しています。主なポイントは以下の通り。

 

◆ 仕事の先送りを防止する8つの方法:➀採点方式で毎日の仕事を終わらせる、②ダッシュ法を使う、③計画的に休憩を取る、④しっかりランチを取る

◆ ⑤仕事の終了時間を決める、⑥仕事の途中で休憩を取る、⑦気分と充実感を意識する、⑧衝動の脳をダマす

◆「ダッシュ法」とは、全力でダッシュするように集中して取り組む

◆ 最初に5分と時間を区切り、インターバルを取ることで「やりたい気持ち」を高める

◆ 休憩も時間を限った方がモチベーションが高まる

 

◆ 働き方に合わせて、タスクに適したダッシュ時間を配分する

◆ ダッシュを続けていくうちに、自分に合うダッシュ時間は変化する

◆ プロジェクトには、➀継続作業のプロジェクト、②複数要素のプロジェクトがある

◆ 全体構想を持って「片づける」仕事と「向き合う」仕事を仕分ける

◆ 抵抗感は「行動をうながすサイン」と受け止めて逃げない

 

 

この本の巻末で訳者の青木高夫さんは、「本書を通じて、優れた仕事のシステムを手に入れるということは、プライベート・ジェットを手にするようなものではないでしょうか。」と述べています。

 

 

あなたも本書を読んで、仕事に追われない仕事術「マニャーナの法則」を学び、実践して成果を上げてみませんか。

 

 

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では、今日もハッピーな1日を!【3082日目】