「変化を余儀なくされる社会のなかで、人生100年時代といわれても、定年後の働き方、あるいは、定年前からどのようにキャリアをシフトしていけばよいのか、悩んでいる中高年男性の方々は少なくない」と述べている本があります。
本日紹介するのは、株式会社日本総合研究所 創発戦略センター スペシャリスト、経済社会システム総合研究所客員研究員の小島明子さんが書いた、こちらの書籍です。
小島明子『中高年男性の働き方の未来』(きんざい)
この本は、働く中高年男性の皆さん、あるいは、中高年男性の働き方への関心を持つ企業、金融機関、再作担当の方々が、前向きに実践できるような内容を目指した書です。
本書は以下の5部構成から成っています。
1.中高年男性を取り巻く働き方の現状
2.中高年男性をめぐる働き方の課題
3.中高年男性は自らの幸福のために何を始める「べき」か
4.企業が中高年男性を活かすための方法論
5.中高年男性の活躍推進を通じた日本社会の活性化
この本の冒頭で著者は、「働く中高年男性になかでも、都市部の大企業等に勤める高学歴中高年男性に関する関心が高いと考え、日本総合研究所が実施した東京都内のオフィスで働く高学歴中高年男性に対する調査結果のデータを中心に取り上げています。」と述べています。
本書の前半では、「中高年男性を取り巻く働き方の現状」について、以下のポイントを説明しています。
◆ 45歳以上の就労者の比率は6割に上昇
◆ 自分自身の「キャリアの終わり」をいしきする転換点は、45.5歳
◆ 55~64歳の6割が「定年後も同じ職場で働きたい」
◆ テレワークの課題は、コミュニケーションの取り方
この本の中盤では、「中高年男性をめぐる働き方の課題」および「中高年男性は自らの幸福のために何を始めるべきか」について解説しています。主なポイントは次の通りです。
◆ 定年制を定める企業は95%、そのうちょ7割は60歳定年
◆ い定年後に「仕事が変わっていない」は50.7%、「賃金が下がった」は80.3%
◆ 役職定年がもたらす士気減退のインパクト
◆ 中高年男性が抱える「孤独のリスク」
◆ 年齢を重ねるごと必要なのは「しなやかさ」
◆ 副業・兼業の制度を活かす
◆ 副業が決められない人:➀専門性が明確でない、②自分の経験・考えを押し付ける、③時間のコントロールができない
◆ キャリア転換できた人は、①自分で起業(30%)、②取引先や知人の紹介(14.5%)、③再雇用(13.0%)
◆ シニア求人が多いのは、警備、マンション管理人、ビル清掃、学校の用務員
◆ シニア起業には、新しいことを学ぶ姿勢が大切
◆ 見た目の変化で気持ちにも変化
◆ ストレスゼロの生活で「お金の不安」を解消
本書の後半では、「企業が中高年男性を活かすための方法論」および「中高年男性の活躍推進を通じた日本社会の活性化」について考察しています。主なポイントは、以下の通り。
◆ キャリア自律は、「自分がいま働く意味」を見つけること
◆ 定年後も生涯現役の人材をつくる仕組みを
◆ 70歳定年に向けて働ける職場環境づくり
◆ 副業・兼業の解禁が中高年会社員を活性化
◆ 全世代が働きやすい「プロジェクト型の働き方」
◆ 優秀な中高年を活かすフリーランスとしての働き方
◆ キャリアにも「かかりつけ医」が必要な時代
◆ 人材不足業種・業界の活性化を担う存在に
この本の締めくくりとして著者は、「従業員が主体的に選べる定年選択制の導入」について考察しています。
あなたも本書を読んで、中高年男性の働き方の未來を考えて、準備尾そして生きませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【3062日目】