書評ブログ

『起業メンタル大全』

「私は独立してから一度も『会社員に戻りたい』と感じたことはありません。起業家としての生き方こそが、自分の生き方だと断言できます。」と述べている本があります。

 

 

本日紹介するのは、1969年東京都生まれ、会社員の傍ら始めたブログが人気を博し2011年に「プロブロガー」として独立ブログ「No Second Life」は月間160万PV、年間1,000万PVを記録、ブログを中核とした個人の情報発信を強みに、8冊の書籍を出版する、ひとりビジネス・情報発信・習慣化コンサルタント、ブロガー、心理カウンセラー、あまてらす株式会社代表取締役立花岳志さんが書いた、こちらの書籍です。

 

立花岳志『起業メンタル大全』(自由国民社)

 

 

この本は、著者自身が独立・起業して試行錯誤しながら確立してきた「起業家に必要なメンタル」網羅的に書いたものです。

 

 

本書は以下の8部構成から成っています。

 

1.自分でビジネスを立ち上げる働き方-起業とは?

2.起業に必要なものとは?

3.これからの時代を生きる起業家のメンタル

4.起業は毎日の行動の積み重ね

 

5.独立起業に向けた情報発信

6.本当に読まれるコンテンツを書くコツ

7.持続可能な起業家の心得

8.起業すれば人生は変わる

 

 

この本の冒頭で著者は、「分厚いこの本は、起業家として、そして心理カウンセラーとしての知識と経験、そして私が講座で受講生に指導してきたコンテンタウが凝縮されています。大躍進のときも苦しい時期も経験してきた私だからこそ伝えられるリアルな一冊になったと自負しています。」と述べています。

 

 

本書の前半では、自分でビジネスを立ち上げる働き方-起業とは?」および「起業に必要なものとは?」について、以下のポイントを説明しています。

 

◆ 副業が軌道に乗り始めたら独立起業するのがオススメ

◆ ライスワーク、ライクワーク、ライフワークを一体に

◆ ①好きなこと、②特異なこと、③お金が儲かることの3つのかけ算を

◆「ひとり社長」が向く業種もある

 

◆ 藤原和博さんの「クレジットの大三角形」は起業の武器

◆ 副業から個人事業主で起業して法人化へ

◆ 好きなことを生活・仕事に組み込み、毎日続ける

◆ メンターと同志は起業の力になる

 

 

この本の中盤では、これからの時代を生きる起業家のメンタル」および起業は毎日の行動の積み重ね」をテーマに著者の経験・ノウハウを紹介・解説しています。主なポイントは次の通りです。

 

◆ 独立起業には向き・不向きの適性がある、「覚悟」が必要

◆ 覚悟で大切なのは、①二度と会社員に戻らない、②時給仕事を しない

◆ 起業したら「失敗」ではなく、「まだ成功していない」と考える

◆ 起業して成功する人は、「圧倒的に行動力が多い」

 

◆ 同じ分野の本を10冊くらい読み漁る

◆ 目先の利益に目を向けてはいけない

◆ 時間は生み出すもの、やらないことを決める

◆ テクノロジーを最大限にフル活用する

 

◆ 節約志向ではなく、売り上げ拡大のために自己投資志向に

◆ とにかく行動、準備は今すぐにスタート

◆ 圧倒的な大量行動と小さなステップ

◆「1日1新」、毎日新しいチャレンジを

 

◆ 体調管理の3本柱は、①睡眠、②運動、③食事(栄養)

◆ 学びの中で一番費用対効果が高いのが読書

◆ 隙間時間は常に読書する「多読」を

◆ アウトプットを前提に読書をして実践する

 

 

本書の後半では、独立起業に向けた情報発信」「本当に読まれるコンテンツを書くコツ」および持続可能な起業家の心得」について整理して説明しています。主なポイントは以下の通り。

 

◆ 日々情報がアップデートされるブログに情報を集約する

◆ SNSは全部使う

◆ ブログは「ストック型メディア」で究極のセルフブランディングツール

◆ 読者の役に立つこと、共感を得られることを書く

 

◆ ブログはどんなにたくさん記事があっても違和感がない

◆ ブログは「本気の人が本気で発信する場所」に

◆ SNSにブログ投稿の報告を

◆ ブログをマネタイズする方法がある

 

◆ 誠実な記事を書き続ける

◆ 自分の好きなことと読み手のベネフィットをつなげる

◆ プロフィールは定期的に更新して最新の状態に

◆ Google のアルゴリズム変更に対応する

 

◆ ビジネスにも人間にも春夏秋冬のサイクルがある

◆ 目標はイメージくらいがいい

◆ 人生100年時代は起業することは生涯現役で働ける意義が大きい

◆ 起業してビジネスを行うのは「山登り」に似ている

 

人生100年時代に起業することの意義として、389ページには、定年退職する前に自らビジネスをスタートさせる「定年ひとり起業」をする人が増えているという記述があり、拙著『定年ひとり起業』(自由国民社)および『定年ひとり起業マネー編』(自由国民社)を紹介してくれています。

 

 

この本の終盤には、「起業すれば人生は変わる」というテーマで、次の5名の起業家へのインタビューが掲載されています。冒頭のインタビューは私、大杉潤です。

 

◆ 大杉 潤(研修講師、経営コンサルタント、ビジネス書作家)

◆ 税所 伸彦(寿司店「銀座さいしょ」オーナー店主

◆ 廣島 真智子(株式会社Fun Live 代表取締役社長)

◆ まごめ じゅん(臨床分子栄養医学研究会 指導認定カウンセラー)

◆ 山村 聡(銀座有楽町内科院長・医師)

 

それぞれの起業家について、起業前と後とでのメンタル面での変化新型コロナ感染症拡大への対応など参考になる情報が満載です。

 

 

この本の締めくくりとして著者は、「現代はかつてないほど独立・起業が簡単にできる時代です。」「やりたいことがある、やってみたいという沸き上がる情熱があるなら、絶対にチャレンジすべきです。」と述べています。

 

さらに巻末には、「参考文献一覧」が掲載されていて、起業に役立つ良書が紹介されていて役立ちます。

 

 

あなたも本書を読んで、「起業メンタル」を学び、ビジネスを立ち上げてみませんか。

 

 

2023年1月22日に、YouTubeチャンネル『大杉潤のyoutubeビジネススクール』【第263回】起業メンタル大全で紹介しています。

 

 

 

ビジネス書の紹介・活用法を配信しているYouTubeチャンネル『大杉潤のyoutubeビジネススクール』の「紹介動画」はこちらです。ぜひ、チャンネル登録をしてみてください。

 

 

では、今日もハッピーな1日を!【2987日目】