「現在、定年も年金支給時期も後ろ倒しになりました。そして、年金だけで『悠々自適』にやっていける人は少ないことが、数字でも判明しています。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、早稲田大学教育学部卒、ライター、著者、副業評論家で、有限会社ガーデンシティ・プランニング代表取締役の藤木俊明さんが書いた、こちらの書籍です。
藤木俊明『年金にあとプラス10万円を得る方法』(産学社)
この本は、「年金プラ10生活」を目指すためのガイドであり、まず何を準備すればいいのかからはじめ、タイプ別の7つの方法を解説している書です。
本書は以下の6部構成から成っています。
1.「年金プラ10」生活への準備
2.「年金プラ10」を副業・複業で無理なく実現
3.ひとり社長で「年金プラ10」を無理なく実現
4.使える支援は何でも利用しよう
5.何もまだ決められない人はこうしよう
6.「年金プラ10」実践者インタビュー
この本の冒頭で著者は、「年金プラ10」3原則を以下の通り提示しています。
◆ 無理はしない(ローリスク)
◆ 気持ちを切り替えて「自律」
◆ 選択肢を多く持ち「複業」
本書の前半では、「年金プラ10生活への準備」および「年金プラ10を副業・複業で無理なく実現」について、以下のポイントを説明しています。
◆ 会社にいるうちに将来の「滑走路」を作る
◆ 新しいマインドセット(気構え・心の持ち方)
◆ 自分で決めて行動するシフトチェンジ
◆ 会社は「一番大切なクライアント(顧客)」に
◆ 副業をいくつも行う「複業」が現実的
◆ 会社で身につけた知識・経験・技術や趣味を活かすスキルシェア
◆ ネットで短期間のクラウドソーシング
◆ 副業で店を持つネット通販や「書く」仕事
◆ 遊休資産を活かすシェアリング
この本の中盤では、「ひとり社長で年金プラ10を無理なく実現」および「使える支援は何でも利用しよう」について考察しています。主なポイントは次の通り。
◆ 定年のない「ひとり社長」のすすめ
◆ B to B メインなら株式会社か合同会社
◆「ひとり社長」は目に見える滑走路
◆ マルチプレイヤーを楽しむ
◆ 自分のブランドづくり
◆ ひとり社長で営業代理店やシニアクリエイター
◆ ひとり社長で研修講師
◆「副業人材活用」に力を入れる自治体
◆ 公的支援を活用する(資金調達)
◆ 公的支援を活用する(移住・起業)
◆ 公的支援を活用する(経産省マネジメントメンター)
公的支援を活用する(クラウドファンディング)
本書の後半では、「何もまだ決められない人はこうしよう」および「年金プラ10実践者インタビュー」について紹介・解説しています。主なポイントは以下の通りです。
◆「ポイ活」や「ラテ活」で生活の体質を変える
◆「マイクロ副業」や「趣味の副業」を始める
◆ コミュニケーション力を生かす「シニア占い師」
◆ 昭和的なアルバイトをする
◆ 地元シルバー人材センターを活用
◆ サイバー空間で「自分のブランディング」を始める
◆ 人生後半のキャリア自律を支援するライフシフトラボ
◆ 50代以上の転職に特化したシニアジョブ
◆ 鈴木茂(週末行政書士)
◆ 井口敦(民族楽器工房)
◆ 草野将(ライティング講師)
◆ 豊住久(「包丁研ぎ」講師)
◆水谷哲也(中小企業の事業支援)
本書で推奨している「年金プラ10」というコンセプトは、拙著『定年ひとり起業』(自由国民社)および『定年ひとり起業マネー編』(自由国民社)にて私が提唱している生涯現役の働き方と共通する部分が多く、心から共感しました。
この本の締めくくりとして著者は、社会保険労務士、ファイナンシャルプランナーの高伊茂さんへのインタビューが掲載されています。高伊さんは以下の本の著者でもあります。
あなたも本書を読んで、「年金にあとプラス10万円を得る方法」を学び、自分に合った方法で実践してみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【2980日目】