「この本を一冊読めば、お金についての知識はだいたい身につき、お金の使い方を変えるモチベーションは高まると思います。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、1970年アメリカ・コロラド州出身、1993年にハーバード大学比較宗教学部を卒業して、同年に来日、1997年に吉田眞とお笑いコンビ「パックンマックン」を結成、NHK「英語でしゃべらナイト」をはじめ、多くのテレビ番組に出演している芸人、東京工業大学非常勤講師のパトリック・ハーランさんが書いた、こちらの書籍です。
パトリック・ハーラン『無理なく貯めて賢く増やす パックン式お金の育て方』(朝日新聞出版)
この本は、著者が見つけた「正しいお金との付き合い方」すなわち「お金の育て方」について、その心得やノウハウを伝えるために書かれた書です。
本書は以下の4部構成から成っています。
1.自由に生きるために お金を正しく知ろう
2.お金を守るために 節約筋を鍛えよう
3.収入を増やすために お金にも働いてもらおう
4.手堅く無理なく増やす パックン式投資法
この本の冒頭で著者は、経済的に自立を手に入れるための4つのポイント「パックンの4大〇〇しよう」を次の通り提示しています。
◆ 「潤ってる今の自分」から「困っている未来の自分」にお金を譲るため、お金の使い方を見直そう
◆「老後計算機」でお金が成長するポテンシャルを常に意識しながら(固定費をまず見直して)節約をしよう
◆「エマージェンシー(緊急事態)資金」の確保&賢い借金返済をして、投資の「土台」をしっかり築こう
◆ 投資するときは「長期投資」「分散投資」(S&P500のインデックスファンドなど)を意識しよう
本書の前半では、「自由に生きるために お金を正しく知ろう」をテーマに、以下のポイントを説明しています。
◆ お金は使うタイミングによって価値が変わる
◆ 困っているときの自分にお金を渡す
◆ 良い節約とは、無駄な支出を減らすこと
◆ 時間をかけるほど、お金は「複利」で急速に増えていく
◆ アメリカの金銭教育は、超リアルな「人生ゲーム」
◆ お金は社会を良くするもの
◆「お金をあまり気にしない状態」になりたい
◆ お金を持ちたい理由は、今ある幸せと将来の自由なライフスタイル実現
この本の中盤では、「お金を守るために 節約筋を鍛えよう」および「収入を増やすために お金にも働いてもらおう」について考察しています。主なポイントは次の通り。
◆ 節約は投資と同じ効果がある
◆ 生活費:投資:娯楽費は「5:3:2の法則」で分ける
◆ お金を使うかどうかの基準は「価値を感じるかどうか」
◆ 節約筋を鍛えて、仕事を時給換算して考える癖をつける
◆「老後計算機」で無駄遣いを撲滅
◆ 節約するなら「固定費」から
◆ 保険は本当にいるかを考える
◆ 都心の家賃節約法とは?
◆ 外食を減らして、自炊で節約
◆「経費」や「控除」をうまく使って税金を節約(=節税)
◆ 思い出には投資すべき
◆ 価値があると思えるものだけにお金を使う
◆ 人の役に立つと収入が増える
◆ 不足があるところにお金が動く
◆ キャリアチェンジも有効な手段
◆ パッシブインカムを得るためには「お金の元」が必要
◆ 価値ある資産に長期投資する
◆ できるだけ早く始めて、とにかく長期投資すること
◆ 分散投資でリスクを下げる
◆ ミディアムリスク・ミディアムリターンがオススメ
本書の後半では、「手堅く無理なく増やす パックン式投資法」について解説しています。主なポイントは以下の通りです。
◆ インデックスファンドに投資する、ずっと触らない
◆ 投資の基本は株式投資
◆ 投資信託で楽に長期・分散・積立投資
◆ ドルコスト平均法で積立投資
◆ インデックスファンドが最強
◆ S&P500が最もオススメ
◆ 個別株はストーリーで買う
◆ 少し悲観的な「謙虚な資産形成」をする
この本の締めくくりとして著者は、幸福をつかむための「お金の育て方」の3ステップを以下の通り、繰り返し説明しています。
1.徹底的に節約する
2.一生懸命働く
3.投資でお金を増やす
本書の資産形成や投資戦略は、拙著『定年ひとり起業マネー編』(自由国民社)にて提唱している「老後資金の作り方」とほぼ同じコンセプトで、心から共感しています。
あなたも本書を読んで、「パックン式お金の育て方」を学び、無理なく貯めて賢く増やすことを実践してみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【2963日目】