「親世代とはお金の価値観が違う。これからはお金と向き合っていこう!」と述べている本があります。
本日紹介するのは、1957年生まれ、慶應義塾大学卒業後に大手金融機関で40年間勤務し、14回の部署異動、11回の転勤、11年間の単身赴任生活など「会社一筋の人生」を貫き、その後はファイナンシャルプランナーとして、自身のライフプランを見直して老後1億円資産の捻出方法を確立するとともに、専門雑誌のコラムや講演活動で50代から同世代のリタイア世代にエールを送り、年間300件を超えるFP個別相談を行っている水上克朗さんが書いた、こちらの書籍です。
水上克朗『見るだけでお金が貯まる賢者のノートー1億円貯めたFPが教える 100%トクするお金の習慣』(自由国民社)
この本は、1億円資産の捻出方法を確立した著者の経験および年間300件を超えるFP個別相談にもとづき、「見るだけでお金が貯まる賢者のノート」として、その秘策を73項目に分けてまとめている書です。
本書は以下の8部構成から成っています。
1.老後のために押さえておきたいお金の常識
2.あなたはお金をリスクなしで増やしたい?
3.あなたは知らずしらずたくさんのお金を浪費していませんか?
4.お金を増やすならやっぱり投資! 失敗しないコツとは?
5.将来もらえる年金額の把握と老後に備えて準備しよう!
6.マイホームは人生で一番高い買い物! 住宅ローンは慎重に決める!
7.50歳以降に迎える収入ダウンの現状に賢く備えよう!
8.親が元気なうちにお金の状況をリストアップしておこう
この本の冒頭で著者は、「平成の30年間で『お金』に関する常識は大きく変わった」として、変化した数値の一覧表を掲載しています。(この表が優れモノです!)
本書の前半では、「老後のために押さえておきたいお金の常識」および「あなたはお金をリスクなしで増やしたい?」について、以下のポイントを解説しています。
◆ 家計の収入と支出を確認する
◆ 資産と負債を書き出しバランスシートを作ってみよう
◆ お金は「置き場所」を預貯金から投資に変えて増やすことが重要
◆ 複利は人類最大の発明、「複利効果」を活用する
◆ 目標を明確にしてお金を貯める(手取り月収の2割)
◆ お金は「使う」「貯める」「増やす」の3大区分で先取り強制貯蓄を
◆ 人生には4度の「貯め時」がある
◆ 年金はどの世代でも「払い損」はない
この本の中盤では、「あなたは知らずしらずたくさんのお金を浪費していませんか?」「お金を増やすならやっぱり投資! 失敗しないコツとは?」および「将来もらえる年金額の把握と老後に備えて準備しよう!」について、説明しています。主なポイントは次の通り。
◆ 生命保険(死亡保障)は人生の4大イベントで見直す
◆ 医療費は貯蓄で備えるのが基本(高額療養費制度を使う)
◆ クルマは金食い虫
◆ 家庭の支出は、まず固定費を見直す
◆「長期・積立・分散」投資は世界的な王道
◆「投資信託の積立投資」から始めよう
◆ インデックス型投資信託で長期投資
◆ 投資信託は信託報酬を基準に選ぶ
◆「つみたてNISA」と「iDeCo」を併用する
◆「株式投資」と「不動産投資」はビジネス、勉強が不可欠
◆ 公的年金の平均受給額は月14.5万円、生活費は月22万円
◆ 公的年金を増やす方法は、➀厚生年金に加入して長く働く、②年金を繰り下げ受給する、③60歳以降に国民年金に任意加入する
◆ 共働き世帯は最強
◆ 40代、50代から副業を始める
◆ 早期退職は生涯賃金を大幅に減らすリスクが
◆ 自己投資は自分の将来価値を高めるお金の使い方
本書の後半では、「マイホームは人生で一番高い買い物! 住宅ローンは慎重に決める!」「50歳以降に迎える収入ダウンの現状に賢く備えよう!」および「親が元気なうちにお金の状況をリストアップしておこう」について、著者の経験やノウハウを紹介・解説しています。主なポイントは以下の通りです。
◆ 住宅ローンの頭金は物件価格の20%が目安
◆ 住宅ローンは35年ローンの繰り上げ返済より短くローンを組む
◆ 教育ローンより奨学金が有利
◆ 持ち家と賃貸はどちらがトクかは一概に言えない
◆ 50歳以降に迎える「収入ダウンの4つの崖」
◆ 1人当たり介護費用は、約580万円
◆ ライフプランを「見える化」して家計キャッシュフロー表を作成
◆ 相続の準備は、親が元気なうちに子ども主導で
この本で提唱している「秘訣37項目」は、新刊拙著『定年ひとり起業マネー編』(自由国民社)および前著『定年ひとり起業』(自由国民社)にて私が提唱しているマネープランや生涯現役の働き方と同じコンセプトで共通する項目が多く、心から共感しました。
本書の締めくくりとして著者は、「お金がすべてではありません。健康、生きがいも欠かすことができないものです。」と述べています。
さらに、「足るを知る」「自分たちの身の丈に合った生活を送る」ということの大切を強調しています。
あなたも「見るだけでお金が貯まる賢者のノート」というべき本書を読んで、お金に困らない人が知っている「お金の習慣」を身につけ、幸せな人生を送りませんか。
2022年8月19日に、YouTubeチャンネル『大杉潤のyoutubeビジネススクール』【第251回】見るだけでお金が貯まる賢者のノートにて紹介しています。
ビジネス書の紹介・活用法を配信しているYouTubeチャンネル『大杉潤のyoutubeビジネススクール』の「紹介動画」はこちらです。ぜひ、チャンネル登録をしてみてください。
では、今日もハッピーな1日を!【2842日目】