「これから1990年を超える巨大なバブルがやってきます。日経平均株価は4万円をはるかに超え、不動産をはじめとするあらゆる資産価格がさらに上昇するでしょう。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、1967年東京都生まれ、不動産コンサルタント、さくら事務所会長、NPO法人日本ホームインベスターズ協会初代理事長の長嶋修さんが書いた、こちらの書籍です。
長嶋修『バブル再び 日経平均株価が4万円を超える日』(小学館新書)
この本は、YouTubeチャンネル『長嶋修の日本と世界を読む』にて不動産の市場動向や国内外の青磁、経済、金融、歴史について動画配信をしている著者が、「バブル経済」を切り口にとしつつ、バブルをきっかけに訪れる来るべき社会がどのように変化するのか、私たちはそれにどう向き合えばいいかを考察している書です。
本書は以下の7部構成から成っています。
1.史上最大のバブルがやってくる
2.バブルで変わる日本の不動産市場
3.世界から大量のマネーが流入する日本
4.90年バブルはどうして発生したのか
5.金融グレート・リセット
6.様変わりする世界情勢
7.激変する時代の投資戦略
この本の冒頭で著者は、米作家マーク・トウェインの次の名言を紹介しています。
「歴史は繰り返さないが韻を踏む」
そして「大きな動きは早ければ2023~2024年に始まり、2030年くらいまでには新しい社会システムが定着します。」と予測しています。
本書の前半では、「史上最大のバブルがやってくる」および「バブルで変わる日本の不動産市場」について考察しています。主なポイントは以下の通り。
◆ 実感なき資産価格の上昇
◆ 少子高齢化、人口減少、民主主義の劣化、金融システムの行き詰まり
◆ AI、ロボット化の進展、データ主義の台頭
◆ 不動産市場は三極化(価格が上がる15%、だらだら下がる70%、無価値orマイナスになる15%)
◆ 都心部の不動産成約平米単価は日経平均株価に連動
◆ コロナ禍でも増えなかった地方移住
◆ 中古不動産住宅は圧倒的に在庫不足
◆ 不透明なオフィス需要
この本の中盤では、「世界から大量のマネーが流入する日本」、「90年バブルはどうして発生したのか」および「金融グレート・リセット」について、次のポイントを解説しています。
◆ 2022年、兆円単位の投資マネーが日本の不動産市場に流入する
◆ どんどん減価するマネーの価値
◆「持てる者」「持たざる者」の格差は一気に進む
◆ 現在は1990年バブル時の状況にそっくり
◆ 無から有を生む中央銀行制度
◆ バブルとその崩壊は、起こすもの
◆ 基軸通貨は価値が上がって輸出競争力が低下する宿命
◆ 金融システムの体温でる「金利」は死んで「グレート・リセット」へ
本書の後半では、「様変わりする世界情勢」および「激変する時代の投資戦略」について説明しています。主なポイントは以下の通りです。
◆ 分裂してゆくアメリカ
◆ アジアへ軸足を移し始めたイギリス
◆ 国際金融センター化する日本
◆ 縮こまる中国
◆ 三極化下位15%不動産は即売り、中位70%不動産も早めに売却
◆ スタグフレーション、ハイパーインフレも想定してシミュレーションを
◆ デジタル通貨でマネーの定義が大きく変わる
◆ データは神になる
◆ 30年ごとに大きく転換する日本
この本はデフレが続き、GDPも賃金も上がらない「失われた30年」となった日本において、これまでなされてきた予測とは趣を異にするものですが、「30年ごとに大きな変化が起こって来た」と言う著者の見方には説得力があります。
あなたも本書を読んで、史上最大の資産バブルに備えて、投資戦略を練ってみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【2684日目】