「才能を見極めながら、運命の改良法までを扱う算命学は、まさに王者の占いなのです」と述べて、バリバリの理系人間で工学博士の著者が開発した『ミッションメンタリング』というオリジナルの才能活性化メソッドを紹介・解説している本があります。
本日紹介するのは、名古屋大学修士課程修了後、三井化学株式会社で20年間、手術用の溶ける糸や、植物からつくるプラスチックなどの研究開発に携わった理系人間で、カーネギーメロン大学へ留学して工学博士学位を取得、経営コンサルタントとして独立したのち、たまたま出会った「算命学」を実践、その後自らの体験から人生ミッションを言語化し、自発的に才能を活かして成果を上げる手法「ミッションメンタリング」を開発した一般社団法人ミッションメンタリング協会代表理事、株式会社LBC代表取締役の篠田法正さんが書いた、こちらの書籍です。
篠田法正『王者の成功占術-工学博士が見つけた才能を開花させる方法』(自由国民社)
この本は、著者が独立したのちに出会った「算命学」を研究・実践し、さらに心理学やコーチングの要素を融合させ、体系化した「ミッションメンタリング」というオリジナルの才能活性化メソッドを紹介・解説している書です。
本書は以下の5部構成から成っています。
1.持って生まれた才能を活かす「王者の占術」
2.自分の才能のタネを見つける
3.才能を自分で読み解く
4.才能を開花させる自然界の法則
5.自分にない才能を手に入れて成功する
この本の冒頭で著者は、「誰でも無理なく運命を変えて、輝く自分になれる」と述べています。
つまり、「算命学」の考え方では、自らの個性と才能を最大限に発揮して、道を切り拓いていく王者として、「運命をつくることができる」と著者は言います。
工学博士の著者が算命学の考え方による「王者の占術」に惚れ込んだのは、次の4つの理由によるものです。
◆ 実際に現場で役に立つスキルである
◆ ワクワクする未知の領域がたくさんある
◆ 3千年以上の長い間、数多くの賢者が研究し、実践してきた
◆ ロジックが美しい
続いて、人間が持って生まれる「才能を彩る10種のキャラクター」を以下の通り紹介・説明しています。
◆ ストレート(まっすぐやり続けたい)
◆ ハーモニー(人と仲良くして広がりたい)
◆ イノセント(無邪気に楽しみたい)
◆ フォーカス(いいものを生み出したい)
◆ ハートフル(やってあげて好かれたい)
◆ リアリティ(現実を大切にしたい)
◆ スピード(素早く動いて変えたい)
◆ プライド(さすがと言われたい)
◆ ユニーク(ユニークでありたい)
◆ セオリー(学びたい、教えたい)
そして、立場や場面で発揮する才能が変わるとして、宿命チャートには方角に例えて、次の「5つの場所」が提示されています。
◆ 中央:その人の中心的な思いや生き方
◆ 東:外側の現実(仕事、友達)
◆ 西:内側の現実(家庭、配偶者)
◆ 南:未来への思い・夢(子孫・子供)
◆ 北:過去からの思い(先祖、親)
その宿命チャートのどの場所にどのキャラが配置されるのかという組み合わせは10万通りもあります。
さらにもう1つ重要なこととして、1つのキャラが才能を発揮するのではなく、2~4という複数のキャラが組み合わさって才能になっていくのです。
本書の巻末には、「あなたの宿命チャートはこちらから」と題して、判定サイトURLおよびQRコードが掲載されていて、生年月日とパスワード(本文中に記載)を入力することによって、自分の宿命チャートを出すことができます。
因みに、私の宿命チャートは次の通りです。
この本の事例に出てくるBさん(1955年7月1日生まれ)の宿命チャートに似ていて、全体的には暖色系で、明るくて実は温かい人。
北の場所には「イノイセント」があるので、根っから無邪気で明るく、おしゃべりなどで人を楽しませようとします。
中央に「ハートフル」があり、「やってあげて好かれたい」という愛情奉仕の想念をもっていて、そういう生き方になります。北の「イノセント」と合わさって、人を笑わせるサービス精神で、クラスの人気者になる才能を発揮するそうです。
東のキャラも明るい「イノセント」、そして西の「スピード」は身内や家庭では行動的なスタイルで素早く行動して問題を解決します。
南の「ハーモニー」は、目下や後輩に対して偉そうに振る舞うことはなく、友達感覚で接します。若い人と同じ目線で付き合う才能が、東の「イノセント」と合わさって、若々しさや楽しさにつながります。
本書の後半には、才能を開花させる「自然界の法則」が記されていて、主なポイントは以下の通りです。
◆ 収入を上げたいならば、東のキャラを育てる
◆ 南の場所にあるキャラは、それを活かすと心が弾み、ワクワクする
◆ 北にあるキャラを活かしていると落ち着く
◆ 東と南と中央の3つのキャラの特性を掛け合わせたような仕事のスタイルがいい(適職トライアングル)
さらに、キャラクターに合った環境に身を置くことが大切で、次の3つのポイントで環境を変えることを提唱しています。
◆ 場所や空間を変える
◆ 費やす時間を変える
◆ つき合う人を変える
これは、経営コンサルタントの大前研一さんが提唱する「人が変わる3つの方法」(=①住む場所を変える、②時間配分を変える、③付き合う人を変える)とピタリと重なります。
最後に、自分にはない才能を持っている人をどうやって引き寄せて、力を借りるのか、について以下の3つの方法を挙げています。
1.自分が持っている才能をさらに輝かせる
2.ブレない自分軸(人生ミッション)を決める
3.東洋の奥儀!バランスの法則
とくに木・火・土・金・水の五行を自然に逆らわないような順番で回しながら行動していくバランスについての説明に感銘を受けました。
自らの才能を知り、必要なものを引き寄せる行動サイクルを回せば、自分らしく輝く人生の主人公になれる、ということです。
あなたも本書を読んで、宿命チャートを知り、人生のミッションを定めて実践してみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【2555日目】