私がツイッターを始めたのが、2009年12月24日のクリスマス・イヴの日、孫正義ソフトバンク社長がツイッターのアカウントを開いて発信を開始したのと偶然にも、ちょうど同じ日だった。渋谷のApple Storeで、初めてi Phoneを購入して、初のツイートをした。
あれから間もなく4年。フォロワーの数は、2013年10月30日現在、孫社長が197万人で日本で第2位、私は27万人で日本で195位だ。並みのメディアではまったく太刀打ちできない発信力だ。
このツイッターの魅力と可能性を4年前から見通していたのが、本書の共著者であるコグレマサト氏といしたにまさき氏。ツイッターはわずか140文字の短いメッセージした投稿できないが、それが逆に発信力を高めている。
とくに、発言の拡散するスピードと広がりは驚異的で、私のツイートもある芸能人にリツートされた時には、瞬く間にネット上で反響の嵐となった。「この情報拡散力はとんでもない威力だ。」と、ツイッターの潜在力に舌を巻いた。
本書は、まだツイッターを始める人が増え始めた頃の出版なので、ツイッターとは何なのか、どのように活用すればよいか、という基本的・初歩的なことが丁寧に記されている。しかも新書版なので手軽に読める。
これからツイッターを始めてみようと考えている方、知ってはいたけどアカウントを開いただけで殆ど何も活用していない方には、お薦めの一冊だ。140文字が世界を変える、というタイトルが大げさではないことが、きっとわかるだろう。
フェイスブックは実名、文字制限もないなど、ツイッターとは違った魅力や威力がある。ただ1点、「情報拡散力」では、ツイッターに敵うメディアはない。ITリテラシーを磨く名著として、ぜひ推薦したい。