書評ブログ

『米中激突恐慌-板挟みで絞め殺される日本』

「米と中が、世界覇権すなわち、世界の支配権をめぐって激突している。これが今の不安定な金融市場の大きな原因である。」と述べている本があります。

 

 

本日紹介するのは、1953年福岡市生まれ、早稲田大学法学部卒業。外資系銀行員、予備校講師、常葉学園大学教授等を歴任し、現在は評論家で、米国の政治思想、法制度、金融・経済、社会時事評論の分野で活動する副島隆彦さんが書いた、こちらの書籍です。

 

 

 

副島隆彦『米中激突恐慌-板挟みで絞め殺される日本』(祥伝社)

 

 

この本は、米と中の貿易戦争がITハイテク戦争に姿を変えたことではなく、現下の貿易戦争は本当は金融戦争だったことを説いている書です。

 

 

 

本書は以下の5部構成から成っています。

 

 

1.「米中激突 恐慌」と日本

 

2.今こそ金を握りしめなさい

 

3.米中貿易戦争の真実

 

4.米国GAFA対中国BATHの恐るべき戦い

 

5.金融秩序の崩壊

 

 

 

この本の冒頭で著者は、「ヨーロッパの金融危機と中国との交渉決裂で、また株の下落が起きるだろう」と述べています。

 

 

 

著者は「政治と経済は均衡する」理論に従うしかない、と提唱していて、トランプの政治手法やアメリカ国民は、中国に対する危機意識で満ち溢れている、と指摘しています。

 

 

「このまま中国を放っておいたら、我々のアメリカは覇権をめぐる世界競争で負けてしまう。このままではアメリカの衰退が起きて、アメリカはボロボロの国になってゆく」という激しい切迫感と緊張感だ、ということです。

 

 

 

そうした中で本書では、以下のような動き重要なファクターとして取り上げ、解説しています。

 

 

◆ 石油よりも天然ガスのほうが、エネルギーとして世界的に重要な時代に入っている

 

◆ マーティン・ウルフ(英フィナンシャルタイムズ・チーフエコノミスト)の発言に注目

 

◆ 2024年に先進国の財政崩壊が起きる

 

◆ 恐るべき中国のプラットフォーマー、スマホが銀行になった

 

 

 

◆ 強いドルの終わり

 

◆ ソフトバンクの真実の資産14兆円はすべてアリババ株

 

◆「中国の手先」と非難されるグーグル

 

◆ リデノミネーションが断行される

 

 

 

この本の巻末には、5G、6Gに負けない超先端技術を持つ優良企業の一覧が掲載されています。

 

 

 

あなたも本書を読んで、米中衝突の本質と今後の世界経済について、考察してみませんか。

 

 

 

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では、今日もハッピーな1日を!