「労働力人口が減っていき、1人の労働時間には限界があるとしたら、残る手段は何か。私は『労働力の流動性を高めること』が一番の解決策になると考えています。」と提唱している本があります。
本日紹介するのは、1977年滋賀県生まれ、関西学院大学経済学部卒業後、コンサルティング業界で外資系を含めて十数年経験を積み、2012年にAscent Business Consulting 株式会社を創業、現在は「自由な働き方」を実現するために必要な複数の事業を展開する北村貴明さんが書いた、こちらの書籍です。
北村貴明『クールワーカーズ-時間と場所に縛られず、専門性を売って稼ぐ人になる』(合同フォレスト)
この本は、時間と場所に縛られず、自分の専門性を売って稼ぐことのできる人を「クールワーカーズ」と呼び、具体的な働き方を紹介し、その支援をするための書です。
本書は以下の7部構成から成っています。
1.少子高齢化が日本人の働き方を変える
2.社会の変化に対応する「新しい働き方」
3.フリーランスに「働く場」を提供する
4.クールワーカーズが集う「コミュニティー」作り
5.「クールワーカーズ」の理想と現実
6.「自分を売れるフリーランス」になるために
7.「クールワーカーズ」の最前線
この本の冒頭で著者は、「自分のやりたい仕事を、自分が望む場所で行い、より多くの報酬を得る」という「働き方革命」を提唱しています。
そのためには「労働力の流動性を高めること」が日本の労働生産性を高める一番の解決策になるとし、「雇用関係で働く」から「契約関係で働く」という、働き方に対するパラダイムシフトが前提になる、と説いています。
本書で著者が提唱している「クールワーカーズ」のコンセプトは以下の通りで、現在フリーランスで働く私にとっては共感する点が多くあります。
◆ 会社に雇用されなくても、フリーランスで働くことも可能
◆ 引退を延ばしてお金を稼ぎ続ける
◆ 趣味を副業に
◆ シェアリングの浸透によって新しい仕事も生まれる
◆ コワーキングスペースをコミュニティー作りの場に
また、フリーランスが身につけるべき習慣として、著者は以下の8点を挙げています。
◆ 新聞を読もう
◆ 情報を発信しよう
◆ 快適な仕事環境を整えよう
◆ 働く時間を決めよう
◆ オンラインサービスを活用しよう
◆ 交流会で人脈を広げよう
◆ 稼働率を調整しよう
◆ 自分の成果を振り返ろう
さらにこの本の最後では、「クールワーカーズ」の最前線として、新しい働き方でフリーランスとして活躍する次の2名が紹介されています。
◆ 池谷正明(僧侶兼事業化)
◆ 越川慎司(株式会社クロスリバー代表・アグリゲーター)
著者の北村貴明さんが展開する事業は、フリーランサーが契約関係で働くことをサポートし、安心できるような場所、つまりプラットフォームを提供することです。
スキルを持つフリーランサーとスキルを必要とする企業、その両者の幸せなマッチングを可能とするプラットフォーム作りが著者の事業です。
あなたも本書を読んで、時間と場所に縛られず、専門性を売って稼ぐ「クールワーカーズ」を目指して活動してみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!