怒りたくないのに起こってしまうあなたに向けて、マインドフルネスという素晴らしい叡智を使って、「怒り」を「思いやり」や「喜び」の感情へ変化することを目標に、分かりやすく解説してくれる本があります。
本日紹介するのは、1957年神戸生まれ、鹿児島大学医学部を卒業し、2011年に心のトリセツ研究所を設立、日本キネシオロジー学院 顧問で、精神科医、作家の藤井英雄さんが書いた、こちらの新刊書籍です。
藤井英雄『怒りにとらわれないマインドフルネス』(大和書房)
この本は、「人がまぜ怒ってしまうのか」など怒りの仕組みを知り、「今ここ」に生きることであらゆるネガティブ思考を客観視して手放し、ネガティブ感情を癒す素晴らしいツールであるマインドフルネスについて、その実践法を解説している書です。
本書は以下の7部構成から成っています。
1.怒りたくないのに怒ってしまうわけ
2.怒りをあるがままに見つめる
3.本当の怒りを知り、解消する
4.怒りを遠ざけ、思いを伝える
5.相手の怒りを受け止める
6.マインドフルネス・ストーリー
7.アンガーダイアリーで記録する
この本の冒頭で著者は、「怒っている状態とは、交感神経の緊張状態です。」と説明しています。
これは、目の前に敵が現れたら交感神経が緊張し、アドレナリンを出して自分を守るための本能の名残だ、と本書では述べています。
続いて「マインドフルネスとは何か」を説明し、マインドフルネスは自己肯定感を高める楔である、としています。
次に、怒りを鎮める「13のマインドフルネス瞑想」が以下の通り、紹介されています。
◆ ゆっくりと止めず、呼吸する
◆ 眉を上げる
◆ 口を開く
◆ 口角を上げる
◆ 穏やかに発音する
◆ 肩の力を抜く
◆ 手を開き、指をそらす
◆ 足の指を曲げ伸ばしする
◆ 水をひとくち飲む
◆ 重心を変える
◆ ゆっくり歩く
◆ 跳ねる
◆ ハイタッチ、ガッツポーズをする
さらに、陰陽五行論で、循環する「5つの感情」を次の通り、解説しています。
◆ 木: 怒り
◆ 火: 喜び
◆ 土: 思いやり
◆ 金: 悲しみ
◆ 水: 恐れ
著者によれば、この順番が重要で、「怒り」はその前の感情である「悲しみ」→「恐れ」と連鎖して出てくる感情、ということです。
また、陰陽五行論を解説する中で、西洋医学では扱われないが、東洋医学では診断・治療に使う、以下のアプローチを著者は紹介しています。
◆ 氣・血・水
◆ 未病
◆ 陰陽
◆ 五行=木火土金水
とくに「氣」は、経絡(けいらく)という道を流れ、この「氣」の流れが東洋医学では大切とされています。
東洋医学には「未病」という概念があって、未だ病気ではないが元気がない状態を言い、要するに「氣の滞り」が原因なのです。
この本の後半では、相手の怒りを受け止めることとして、「傾聴」について解説していて、この「傾聴」は聴き手のマインドフルネスを高める、ということです。
この後、「マインドフルネス・ストーリー」として、実際にマインドフルネスを活用して怒りを鎮める事例を紹介、さらに巻末には「アンガーダイアリー」として、次の「5つの要因」を例として挙げています。
1.環境
2.体調
3.状況
4.一次感情が恐怖
5.一次感情が悲しみ
あなたも本書を読んで、「10秒でできるマインドフルネス」を学んで実践し、怒りにとらわれない自分を目指してみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!