「定年を迎えてからの人生こそ、クリエイティブに生きるべきです。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、1953年東京生まれ、20歳の頃には太田裕美のバックバンドを担当し、音楽プロデューサー長戸大幸氏率いる、音楽制作会社ビーイングに入社、数々のヒット作品やビッグアーティストに関わり、日本コロンビア株式会社社長を経て、現在はマリオマネジメント株式会社社長の中島正雄さんが書いた、こちらの書籍です。
中島正雄『定年クリエイティブ-リタイア後の創作活動で後悔のない人生を』(ワニブックスPLUS新書)
この本は、定年後の人生を「ロスタイム」ではなく、仕切り直して始まる「自分のための新たなステージ」と考えて新たなチャレンジをし、新たな行動をし、自己表現というプライスレスな価値ある資産を生み出すことを提唱している書です。
本書は以下の5部構成から成っています。
1.定年後はクリエイティブ三昧-創造すれば、人生まだまだ楽しい!
2.「定年クリエイティブ」を楽しむ7つの心得
3.こうすりゃ簡単! 定年クリエイティブの始め方
4.定年クリエイティブで人生を豊かに過ごす人たち
5.これから定年を迎える人たちへ
この本の冒頭で著者は、人生は今や「60歳で折り返し」の時代になっている、と説いています。
人生100年時代になると、20~100歳の80年間が大人として過ごす期間とすれば、その半分は40年で、20歳+40歳=60歳が「大人の人生の折り返し点」というわけです。
そうした中で、折り返し点以降の人生も、考え方や気持ちの持ち方により、「下り阪」ではなく、緩やかではあるが「上り坂」になると著者は言います。以下のような考え方です。
◆ ワクワクすれば、人生はもっと濃く、長くなる
◆ クリテイティブとは自己表現すること
◆ 仲間ができれば人生楽しい
◆ クリエイティブな気持ちがボケを防止する
次に本書では、「定年クリエイティブ」を楽しむ7つの心得を、以下の通り挙げています。
1.ものの見方を変えてみよう
2.好奇心を取り戻そう
3.「できること」より「やりたいこと」を探す
4.とにかく、やってみよう
5.つくったら、発表しよう
6.素直に、謙虚に、プライドは棚に上げて
7.自ら楽しみながら、人を幸せにしよう
では、どうすれば「定年クリエイティブ」を始めることができるのでしょうか?
著者は「始め方」を3つ紹介しています。
◆ まず、カタチから入ろう
◆ 「パクること」から始めよう
◆ ゆるやかに「締め切り」をつくろう
いずれも、なるべくハードルを下げて、とにかく第一歩を踏み出すことが大切、という考え方です。決して綿密な計画と準備のもと肩に力を入れて、というものではないのです。
この本の後半では、定年クリエイティブで人生を豊かに過ごす人たちの事例(ケース)として8名の方の生き方が紹介されています。
オペラ、ボランティア、野菜作り、イラスト、俳句、蕎麦打ちなど様々なクリエイティブ活動に取り組む人たちです。
この本の最後で著者は「定活しよう」と呼びかけ、定年後の趣味を、現役のうちに探しておくことを提唱しています。
健康もお金も大事ですが、趣味探しだって大事、ということです。とくに体力の衰えに備えて「文化系」の趣味を持つことを勧めています。
そして後悔なしの人生を送るために、“ 灼熱の講演家 ” として知られる人財育成コンサルタント・津田ひろあきさんの『人生の最後に後悔しない生き方をするために! 心に響く10の言葉』という動画を紹介・引用しています。
津田さんが語る「人生が終わりに近づいたとき、人間が死ぬときに後悔するベスト10」は以下のことです。
1.もっとチャレンジすればよかった
2.人の目を気にしてしまった
3.もっと他人に貢献すればよかった
4.くよくよ悩まなければよかった
5.もっと家族と過ごせばよかった
6.他人にやさしい言葉をかければよかった
7.他人の言うことよりも自分の直感を信じればよかった
8.もっと旅に出ればよかった
9.一瞬一瞬を大切にすればよかった
10.もっと自分の情熱に従うべきだった
あなたも本書を読んで、「定年クリエイティブ」の意識で人生後半戦を充実させてみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!