東京ディズニーランドがオープンして間もない頃に、アルバイトとして働き始めた著者が、「働くってどんなことか」や「教育の大切さ」、「いま目の前にいるゲスト(お客さま)のことをいつも第1に考えるサービス」とはなにかを、上司や先輩、同僚たちに教わり、体験したことを書いた本が20万部のベストセラーになり、多くのリクエストに応えて新版として出された本があります。
本日紹介するのは、従業員満足度向上コンサルタントで、有限会社香取感動マネジメント代表の香取貴信さんが書いた、こちらの書籍です。
香取貴信『新版 社会人として大切なことはみんなディズニーランドで教わった』(あさ出版)
この本は、2002年に刊行され、ベストセラーとなった『社会人として大切なことはみんなディズニーランドで教わった』(こう書房)の改訂新版として書かれた書です。
今回の改訂新版では、前著の出版から17年を経て、なお読み継がれていて、読みたいのになかなか本が手に入らないという声に応えて、加筆をしたうえで、リニューアル刊行したものです。
本書は以下の5部構成から成っています。
1.プロローグ 迷ったらなにで判断するのか
2.「働く」って、こういうことなんだ
3.「教える」って、どういうことなんだろう
4.「本当のサービス」ってなんだろう
5.テーマパークはいろいろなことを教えてくれる
この本の冒頭で著者は、入社初日に教わるという、ディズニーの行動規準「4つの鍵」を以下の通り紹介しています。
◆ Safety(安全)
◆ Courtesy(礼儀正しさ、親しみやすさ)
◆ Show(ショー)
◆ Efficiency(効率)
ディズニーランドでは、お客様を「ゲスト」と呼び、働くスタッフを「キャスト」と呼んで、このディズニー流行動規準「4つの鍵」を入社オリエンテーションから徹底して、繰り返し教える、と言います。
ディズニーランドでは「仕事=ゲスト」で、「大切なもの」を本当に大切に思うこと、それが「働く」っていることなんだ、と著者は述べています。
また、「教える」ということに関しても、一方的に伝えるのではなく、「一緒に考える」ことが教えることになる、と言います。
そして「本当のサービス」とは、決して手を抜かず、「いま目の前にいるゲストに全力で接すること」だそうです。
この本の最後で著者は、テーマパークとは次のような場所で、私たちに様々なことを教えてくれる、と述べています。
◆ ゲスト一人ひとりに、それぞれのストーリーがある
◆ 最高の「こんにちは」で迎えてくれ!
◆ 目の前にいるゲストは毎日違うんだ
◆ 「いつでも笑顔で楽しめる場所」の素晴らしさ
そして、ウォルト・ディズニーが目指したミッション「地球上でいちばん幸せな場所」を、まさにディズニーランドは実現している、と本書を読んでしみじみと感じ入りました。
あなたも、愛され続けるサービスを支えるディズニー・スピリッツの真髄を、この本から学んでみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!