「世界史ってこんなに面白かったんだ!」「これを学校の教科書にしてほしい」と話題沸騰の “ 画期的な歴史入門書 ” があります。
本日紹介するのは、早稲田大学教育学部を卒業後、埼玉県立高校の教諭を経て、現在は福岡県立高校の教諭、そして YouTube にて「世界史20話プロジェクト」として授業の動画配信を行ったところ、大人気となっている山崎圭一さんが書いた、こちらの書籍です。
山崎圭一『一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書 公立高校教師YouTuberが書いた 』(SBクリエイティブ)
この本は、一般的な世界史の教科書には「わかりにくさ」という大きな問題があるため、「1つのストーリーに基づき、世界史を解説する」という形にした書です。
本書は以下の12部構成から成っています。
1.はじめに 世界史には “ 1つ ” のストーリーがある!
2.人類の出現・文明の誕生
3.ヨーロッパの歴史
4.中東の歴史
5.インドの歴史
6.中国の歴史
7.一体化する世界の時代
8.革命の時代
9.帝国主義と世界大戦の時代
10.近代の中東・インド
11.近代の中国
12.現代の世界
この本の冒頭で著者は、本書の世界史の特徴を具体的に申し上げると、以下の3つになります、と述べています。
◆ 一般的な教科書とは違い、すべてを数珠つなぎにして「1つのストーリー」にしている
◆ 「主語」が変わるのを最小限におさえている
◆ 年号を使わない
この本では、ヨーロッパから始まり、中東、インド、中国、大航海時代、近代、現代までを、“ 数珠つなぎ ” にしています。
そして、地域、または王朝、国家などの「主役」の変化を最小限に留めて話を進めていくとし、できるだけ一直線に読んで、地域間、国家間の「横のつながり」がより理解できるように工夫されています。
具体的には、最初にヨーロッパ、中東、インド、中国の4つの地域の歴史を個別に学んだあとに、大航海時代を通じて4つの地域が1つに合流、続いて、近代、現代を通じて、ヨーロッパ世界がアジアを中心とした世界に影響力を強めていく過程を学ぶ、という形になります。
また、今回の本では取り上げなかった次の項目については、「世界史において学ぶ必要がない」ということではなく、あくまでも著者が「できるだけコンパクトな本にしたい」という意図があり、紙面の制約がある中で構成した結果だそうです。
◆ アフリカ、東南アジア、朝鮮半島、日本などの地域
◆ 各国の文化史
以上のように、最初に本書の「全体図」が示され、前半は、「4つの地域」であるヨーロッパ、中東、インド、中国の歴史が個別に示され、第5章の「一体化する世界」(=大航海時代)以降から、後半は4つの地域(ヨーロッパ、中東、インド、中国)が一体化する世界史に入るストーリーが分かりやすく展開される構成になっています。
前半に記されている4つの地域は「個性」により多様化していて、以下のような特徴のもとに、それぞれの歴史が概観されています。
◆ ヨーロッパ: 温暖な気候と生産力の高さをバックに、有力な国が多く出現して世界に大きな影響力
◆ 中東: 砂漠に点在する多くの部族をまとめるイスラームの存在
◆ インド: 宗教・民族・言語など、1つにまとまらない「多様性」
◆ 中国: 広大な領域と膨大な人口を統治する独裁的で強力な指導者(皇帝)
大航海時代には、ルネサンス、宗教改革を経て、ヨーロッパで「王が国の絶対者として君臨する」という主権国家体制が成立し、革命の時代に入ります。
産業革命により、プロテスタントと結びついて「資本主義」が起こり、アメリカ、フランスなどの革命が続き、やがて植民地拡大、帝国主義の時代へ進みます。
そして、2つの世界大戦、資本主義経済体制と社会主義国家が登場、そして、戦後の現代へと続いて本書は終わります。
この本の最後には、巻末付録として「文化史」と「世界史年表」が付いていて、整理するのに役立ちます。
あなたも本書を読んで、「世界史ってこんなに面白かったんだ!」という実感を得て、これからの世界を考えるヒントにしてみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!