「男が老いと付き合っていくということーそれはちょっとカッコつけて言えば、必ずやってくる “ さみしさ ” とどう向き合うか、ということ」と述べている本があります。
本日紹介するのは、漫才コンビ「ツービート」で一世を風靡し、その後、テレビ、ラジオのほか映画やアートでも才能を発揮し、世界的な名声を得ているビートたけしが書いた、こちらの新刊書籍です。
ビートたけし『「さみしさ」の研究』(小学館新書)
この本は、「男は歳を取ったら嫌われ者でちょうどいい」と提唱して、すべての男たちに「不良老人」のススメを説いている書です。
本書は以下の3部構成から成っています。
1.老い、孤独、そして独立について
2.友の死、さみしいね
3.ニッポン社会も老いている
この本の冒頭で著者は、最近、「老い」とか「老後の孤独」をテーマにした本が次々とベストセラーになっている、と述べていますが、著者の考えは少し違って、老後なんてものは「くだらなくて、みすばらしい」のが当然だ、としています。
著者のたけしさんは、47歳の時に、バイク事故でまさに「九死に一生」を得た経験をしていることから、明石家さんまのいう「生きてるだけで丸儲け」という感覚だそうです。
この本では、著者のたけしの人生観、老後の生き方、孤独についてなど、独自の感覚や考え方を披露しています。とくに印象に残るポイントは以下の通りです。
◆ 「孤独は幸せ」なんてウソっぱちだ
◆ 「芸人でよかった」と思うのは、世間から求められている限りは「生涯現役」でいられること
◆ 「老い」との戦いに勝ち目はない
◆ 「勲章」を笑いに変える
◆ 事務所から独立したのは、健全な組織ではないから
◆ 自分を客観視できているか
◆ 松方弘樹、大杉連、星野仙一、樹木希林、衣笠祥雄、西城秀樹、さくらももこの死
◆ 老化とは「定型化」である
◆ 「勝負の時期」を逃すとジリ貧
◆ 大学は名前がデカくなるほど怪しい
◆ 道徳を教えられるのは大谷翔平だけ
◆ パワハラはあらゆる組織にある
◆ 子供は「シゴキの本質」を見極める
◆ 世間は「不倫ネタ」に飽きてきた
◆ AIで儲かるのは胴元
この本の最後に、2018年最旬人物「ヒンシュク大賞」のノミネート者を次の通り、紹介しています。
◆ ビートたけし
◆ 日大アメフト部(田中英寿理事長・内田正人前監督・井上奨前コーチ)
◆ 日本ボクシング連盟・山根明元会長
◆ レスリングの栄和人(伊調馨選手へのパワハラ)
◆ 池坊保子
◆ 安倍昭恵
◆ 日馬富士
◆ 式守伊之助(行事)
◆ 福田淳一・前財務次官
◆ 佐川宣寿・前国税庁長官
◆ 加計孝太郎・加計学園理事長
◆ 山口達也
◆ 沢田研二
◆ 林芳正
あなたも本書を読んで、ビートたけし流の人生哲学を学んでみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!