「人の居る場所づくり」を模索する人々の活動事例集であり、「第四の消費」と呼べる人間関係、つながり、シェアおよびナチュラル志向のライフスタイルを送る人たちを取材した本があります。
本日紹介するのは、社会デザイン研究者の三浦展さんが書いた、こちらの書籍です。
三浦展『100万円で家を買い、週3日働く』(光文社新書)
この本は、インターネットメディアの「ホームズプレス」「ビジネスジャーナル」「東洋経済オンライン」などに、2017年以降に連載した記事に加筆・修正してまとめたものです。
本書は以下の6部構成からなっています。
1.魔法の時代と「再・生活化」の時代
2.生活実験
3.昭和の官能
4.郊外の夜の娯楽
5.新旧をつなぐ
6.最後の分析 あとがきにかえて
この本の冒頭で著者は、2012年に上梓した『第四の消費 つながりを生み出す社会へ』(朝日新書)が、特に若い世代に共感と愛着を持って読んでもらったと述べています。
そして、同書は単に理論的な本として読まれただけでなく、多くの若い世代が新しい行動に一歩を踏み出す、あるいは行動を加速することに影響を与えたそうです。
著者が提唱する「第四の消費」は以下の4つの特徴を持っています。
1.物の豊かさ志向から人間関係の豊かさ志向へ
2.私有志向からシェア志向へ
3.ゴージャス・ブランド志向からシンプル・ナチュラル・手作り志向へ
4.欧米・都会志向から日本・地方志向へ
これら4つの特徴に共通する軸として、著者は「再・生活化」がある、としています。
「再・生活化」とは、高度経済成長期以前の日本人の一般的な暮らし、生活を、もう一度見直し、再評価し、部分的にであってもそれを現代の生活に取り入れようとする動き、のことです。
また、生きている実感としてのリアリティを求める生活を実践する辞令を並べたのが本書で、建築家クリストファー・アレグザンダーの『パタン・ランゲージ』にも似た本になっているかも知れない、と著者は言います。
この本には、家賃1万円で離島で豊かに暮らす、狩猟採集で毎月の食費1,500円、8700坪の農地を買って週末を過ごすなど、お金をかけずに、豊かで幸せな生活を実践する人々の事例を「再・生活化」をキーワードに、紹介・解説しています。
事例の詳細については、ぜひ本書を手に取ってお読みください。
あなたもこの本を読んで、モノやお金では買えない現代の幸せについて、考えてみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!