書評ブログ

『G+PDCA勉強術 必ず目標達成できる方法』

ダメダメな人生から、税理士を含む5つの仕事をし、仲間と遊びに行き、休日には家族とカラオケに行くなど充実する人生へと、「人生逆転」を可能にしたのは、PDCAによる勉強でした、と述べている本があります。

 

 

本日紹介するのは、建設会社総務経理担当部長、大学講師、時間管理コンサルタント、セミナー講師、税理士と、5つの仕事を掛け持ちするスーパーサラリーマン石川和男さんが書いた、こちらの新刊書籍です。

 

 

石川和男『G+PDCA勉強術 必ず目標達成できる方法』(明日香出版社)

 

 

この本は、ゴール(G)を設定した上で、PDCAを回して勉強することで、夢や目標を叶えていく方法を提唱している書です。

 

 

 

本書は以下の6部構成から成っています。

 

 

1.G(ゴール)がなければ、はじまらない

 

2.P(計画)はあなたの未来の添乗員

 

3.D(実行)は効率的な勉強法で

 

4.C(検証)・A(改善)で、できなかったところをやり直す

 

5.忙しいあなたでも1日数時間を確保するアイデア

 

6.グランドフィナーレ それぞれのGへ!

 

 

 

この本の冒頭で著者は、そもそもPDCAって何だろう、と問題提起をしています。

 

 

著者の石川さんが提唱するのは、G(ゴール)を決めたうえでのPDCAサイクルで、これを勉強法に当てはめると以下のようになっていきます。

 

 

◆ G(ゴール)=会社で一目置かれる存在になりたいので、日商簿記1級の資格を取る

 

◆ P(計画)=日商簿記1級の出題傾向を調べ、受験日までに行う勉強の計画を立てる

 

◆ D(実行)=計画に沿って勉強を始める

 

◆C(検証、評価)=勉強が計画通りに進んでいるか、身についているかを検証する

 

◆ A(改善、調整)=計画通りに進んでいなければ改善点を考え、P(計画)に反映させる

 

 

 

これは石川和男さん自身が、簿記2級、簿記1級、そして税理士試験に合格し、さらに大原簿記学校で人気講師にまでなった方法なので、説得力があります。

 

 

本書の中盤以降では、具体的なP(計画)、D(実行)、C(検証)、A(改善)の回し方が記されていて、資格試験の勉強に取り組んでいるけど、どうしても根気が続かない、あるいは成果が出ない、という方には、大いに参考になります。

 

 

とくに、①自分だけ緊張すると思っている、②自分だけ暗記できないと思っている、の2点は、勉強に挫折する人に共通する特徴です。

 

 

 

これに対してもまず、緊張を解くテクニックとして、著者は次の方法を伝授しています。

 

 

◆ 深呼吸を意識する

 

◆ テーマ曲を選ぶ

 

◆ 落ち着くアイテムを持つ

 

 

 

また暗記するコツとして、以下の方法を紹介しています。いずれも非常に効果的です。

 

 

◆ 繰り返し覚える

 

◆ 日経つ以上の動作で覚える

 

◆ 筋肉を動かして暗記する

 

◆ 人に教える

 

◆ 時間設定をする

 

◆ 最後にアウトプットで総仕上げ

 

 

 

この本の終盤では、誰もが悩んでいる「時間の確保」について、時間術のスペシャリストでもある石川和男流の「1日数時間を確保するアイデア」が、以下の通り解説されています。これだけでも読む価値のある本です。

 

 

◆ 朝イチの時間を使う

 

◆ 通勤時間を増やす

 

◆ ランチはゆっくり噛んで食べる

 

◆ オトナは金で解決する

 

 

◆ 他人の時間を買う

 

◆ PDCAを回して残業を減らす

 

◆ 有給休暇を取得する

 

◆ 私生活を削る

 

 

 

本書の最後に、著者による次のような温かいメッセージが記されています。

 

 

「PDCAを回すことは人生そのものです。」

 

「あなたも、ぜひPDCAを回し続け、目標を達成し続けてください。」

 

 

 

資格試験の勉強に励む人だけでなく、人生の目標に向かって前向きに進むすべての人に、この本を心から推薦します。

 

 

 

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では、今日もハッピーな1日を!