「50歳にもなったら、勝ち負けにこだわらない生き方を考えたほうがいい。」と提唱している本があります。
本日紹介するのは、1947年生まれ、早稲田大学法学部卒業後、松下電器産業(現・パナソニック)に入社、1973年退職の翌年、『風薫る』で漫画家デビューし、その後『人間交差点』『課長 島耕作』などで数々の賞を受賞し、中高年の生き方に関する著書も多い、弘兼憲史さんが書いた、こちらの新刊書籍です。
弘兼憲史『弘兼流 50歳からの定年準備:人生後半を自分のために生きるコツ』(東洋経済新報社)
この本は、次のような悩みを抱える、悩み多き50代に向けて、ふっと心が軽くなったり、逆に「これは違うんじゃないか」と反駁し、あなたの人生後半のことをいろいろ考えるきっかけになるように書かれました。
◆ 会社にしがみつくことは重要なのか?
◆ 仕事でもうひと花咲かせる道はあるのか?
◆ 60代に向けて何を準備すればいいのか?
◆ 友人が多いことは幸せなのか?
◆ 親として子どもに何を教えればいいのか?
◆ 老いらくの恋はみっともないのか?
本書は以下の7部構成から成っています。
1.人と競うのは、もう止めよう
2.孤立を避けて、孤独を楽しもう
3.第二の人生、さて何をするか
4.家庭に「居場所」を見つけよう
5.子どもに何を伝えるか
6.恋愛に定年なし
7.人生のゴールに向けて
この本の冒頭で著者は、フランスの哲学者アランの『幸福論』の中にある、次の有名な言葉を紹介しています。
「悲観主義は気分によるもの、楽観主義は意志によるものである」
日常は気分に流されがちだからこそ、しっかり意志を持つことが大事なのだ、と著者は言います。
格差が開きやすい時代に、60歳以降の定年後生活のために、50歳というタイミングで人生の後半戦を見据えて、リセットして再スタートの準備をセル必要がある、と著者は述べています。
具体的な準備として、以下のような心構え、考え方、行動習慣などが紹介されています。
◆ 人と比較しない。人は人、自分は自分と割り切る。
◆ 「まあ、いいか」「それがどうした」「人それぞれ」
◆ 「逆らわず、いつもニコニコ、従わず」(by 昇幹夫・日本笑い学会副会長)
◆ 無理をして親しい友人を作ろうなどと考える必要はない
◆ 社会から孤立することなく、一人の時間を大事にする
◆ 副業や有償ボランティアなど、自分の知らない世界に目を向けよう
◆ 年齢を重ねると、夫は奥さんに寄り掛かりたくなり、奥さんは夫から逃げたがる、と自覚する
◆ 時代に合わせて価値観を変える
◆ 幅広い知識がないと、好きなことに出会えない
◆ 努力しても報われないことは多い
◆ 世に中には理不尽さがたくさんあることを教えるのも親の役割
◆ ボケたくなければ、恋をしよう
◆ 中高年の恋は「情緒」が大事
◆ 栄光と挫折は生涯の中で必ず訪れてくる。それがセットになって人生、だから面白い。
◆ 笑いながら死ねれば本望
この本の最後に、「人生後半を楽しむ3つのコツ」を以下の通り、紹介しています。
1.自分なりの「ものさし」を持つ
2.世の中の見方を変える
3.常に社会とかかわる
30~40年にわたる人生後半で、自分が何をやりたいのかを考えておき、意志の力で楽観的に過ごし、50代のうちに行く場所、行きたい場所を作っておく、ということです。
あなたも本書を読んで、「50歳からの定年準備」として、人生後半を自分のために生きるコツを実践してみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を