「固定観念に囚われずに好きなことをしよう。」と呼びかけ、誰もが自由に好きなことをデザインできる世の中に、と提唱している本があります。
本日紹介するのは、4歳からアメリカ、カナダ、中東など海外で暮らし、外資系投資銀行での勤務を経て、現在は2児の母でありながら、社会的インパクトベンチャー投資を行うミスルトウ株式会社にて投資部ディレクターを務める鈴木絵里子さんが書いた、こちらの新刊書籍です。
鈴木絵里子『これからは、生き方が働き方になっていく』(大和書房)
この本は、外資系投資銀行勤務から、様々な経験をして、子育てをしながら「好きなこと」を仕事にしている著者の生き方、働き方を紹介し、これからの社会の方向性を記している書です。
本書は以下の6部構成から成っています。
1.世の中はどう変わる?
2.これからの時代に必要な3つの要素
3.とにかく、自分の好きなことで働くしかない
4.柔軟に、自分をアップデートしていく
5.カンとユーモアを武器に、「人間らしく」生きよう
6.これからの家族-恋愛や子育てについて
この本の冒頭で著者は、「十数年後には、女性も含めて誰もが、自由に好きなことができる人生をデザインできる世の中になっているでしょう。」と述べています。
そして、「生き方を働き方にする」ことについて、本書では「自分に合っていると思う部分をいい具合に取り入れて、自分に合った生き方や働き方をデザインしていただけたら何よりです。」と記しています。
著者によれば、今は大転換期であり、社会的な意義を問い、それを原動力に、資本主義の「損・得」以上に「幸・不幸」などの尺度で考えている人たちが増えています。
さらに本書の中盤では、安心してワクワクするために身につけたい「3つの要素」を以下の通り提示しています。
1.CONFIDENCE(自信・自分の声を聞き、それを信じて行動する力)
2.CONNECTION(信頼と共感を通じて人とつながる力)
3.COMMUNITY(連帯感や支え合いから、自分を増幅していく力)
これについては著者が最も強調している部分でもあり、一つずつ丁寧に解説されているので、詳細を知りたい方はぜひ、この本を手に取ってお読みください。
また、コミュニティーの重要性について、「コミュニティーとは自分の体や精神の拡張」と説明していて、「人は多面的なので、複数のコミュニティーに有機的に所属するのが自然」と述べています。
そして、「多くの学びを得るためにも、多種多様なコミュニティに所属しよう。」と呼び掛けています。
本書の後半では、好きなことを仕事にする、すなわち「生き方を働き方にする」ためのコツとして、以下のようなことを提唱しています。
◆ 好きなことを誰かに話してみる
◆ 多面性を意識する
◆ ポートフォリオワーカーとして、全ての活動がお互いに良い影響をもたらすようにする
◆ 柔軟に自分をアップデートする
◆ PDCA から進んで、OODA、すなわち、「Observe=見る」「Orient=方向づける」「Decide=決める」「Act=動く」を活用
さらに、情報収集のコツとして、次の3つを著者は挙げています。
1.異なる業界の例を拡げて考えてみよう
2.歴史的文脈も見てみよう
3.一次情報を取りに行こう(セレンディピティを作りに行くくらいの気持ちで)
この本の最後では、カンとユーモアを武器にすること、および恋愛や子育てについて、著者の見解を記していて参考になります。
あなたも本書を読んで、生き方が働き方になっていくことを学んでみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を