「この本を手にとり、ページをめくったあなたは、ラッキーです!読み進めるだけで、運をつかみ、幸せになれる強運思考の法則を知ることができるのですから。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、福井信用金庫に入社して、結婚後に夫が起業した会社に入って社長を務めることになったアパホテル社長の元谷芙美子さんが書いた、こちらの書籍です。
元谷芙美子『強運 ピンチをチャンスに変える実践法』(SBクリエイティブ)
この本は、ホテル事業を立ち上げてから10年目にアパホテル社長となって以降、ホテルの広告塔として活躍し、北陸の小さなホテルから今や、全国や世界に展開する収益率世界一のホテルに成長させた著者の元谷芙美子さんの経営哲学、人生哲学が記されている書です。
本書は以下の5部構成から成っています。
1.幸運を呼ぶ7つの習慣
2.ピンチはチャンス
3.信頼を育てる
4.先読み力でビジネスを制する
5.すべてを学びに
この本の冒頭で著者は、これまでの経営や生き方の原理原則とも言える「幸運」を呼ぶ習慣を、以下の7つに整理して紹介しています。
◆ 自分をラッキーだと思う
◆ 人付き合いはバリアフリーで
◆ 人のいいところだけを見る
◆ あいさつは一足お先に自分から
◆ いつもまっさらな気持ちで
◆ 健康の秘訣は「とことん仕事を楽しむ」こと
◆ お願いごとは明るく、真摯に
さらに、「ピンチはチャンス」という事例として、自らの体験をエピソードとして披露しています。
とくに印象的なのは、「京都市内の2つのホテルが耐震強度の基準値を満たしていない」として、2007年1月に京都市役所から電話で指摘を受けた時のことです。
耐震偽装問題として連日、報道されたこともあり、取引先の銀行から借入金の返済を迫られ、やむなく300億円もの資金を返済したそうです。
その時に、ファンドバブルの真っ最中で、保有していたホテルやマンションの建設予定地、遊休地をすべて高値で売却して返済資金に充当した、ということです。
返済が完了した直後の2008年9月にリーマンショックが起こり、不動産価格は暴落しましたが、その影響を受けずに済みました。
逆に、不動産暴落が落ち着いてきた時に、暴落後の安値で、アパグループは一等地を安値で買うことができ、その後のアパホテル躍進の原動力になりました。まさに「ピンチはチャンス」になったのです。
また著者の元谷さんは、「仕事にやりがいを感じておもしろくやるのはどうすればいいか」という質問に対して、よく次の2つを挙げて答えている、と言います。
1.自分の仕事が社会のために役立っていると意識すること
2.職場の人間関係がつらいとき、あえて苦手な相手の懐に飛び込む勇気が必要だということ
そして、「自分の人生を変えられるのは自分だけです」「不遇だと感じられるときこそマイナスな思いにとらわれず、前進あるのみ!」と説いています。
この本の後半では、「信頼を育てる」ために、言いにくいことを伝えるコツを伝授しています。
それは、「言いにくいことほど、気になったそのときにすぐに伝えること。ただそれだけ!」ということです。
本書の最後には、著者が53歳にして法政大学の人間環境学部で、学び直しをした体験が記されています。さらに、早稲田大学の大学院にも進み、大学院生、ホテル社長、不動産会社の営業統括部長の3足のわらじをはく生活をしました。
こうした人生を著者の元谷さんは、「すごくラッキーで恵まれた人生」だと述べています。
また、著者の夫でアパグループ代表とともに座右の銘にしているものとして、「発想は移動距離に比例する」という言葉があるそうです。
確かに私も、出張などの移動中に、新たな発想が湧くことをしばしば体験しました。
最後にこの本で紹介された言葉で、ずっと覚えておきたいメッセージを以下に紹介しておきます。
◆ 学ぼうと思う気持ちさえあれば、職場には数えきれないほどのチャンスがある
◆ どんな場面でも自分が幸せだと思えれば、幸せになれる
◆ 自分の考え方ひとつで、強運になれる
あなたも本書を読んで、「強運」になる秘訣を学んでみませんか。
速読法・多読法が身につくレポート 『年間300冊読むビジネス力アップ読書法「17の秘訣」』 を無料で差し上げます。ご請求はこちらをクリックしてください!
https://jun-ohsugi.com/muryou-report
では、今日もハッピーな1日を