「あなたが惹かれる色は、あなたの心を表現しています。あなたの周りにある色は、あなたの心に影響を及ぼしています。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、仏ブランド・シャネルの日本法人に25年間勤務した後に独立起業し、「色とココロのコンシェルジュ」で色彩心理の専門家である佑貴つばささんが書いた、こちらの新刊電子書籍です。
佑貴つばさ『色とココロの教科書 驚くほど自分の可能性がわかる色彩心理』(ごきげんビジネス出版)
この本は、次の2つの理由があって書かれたものです。
◆ 「色」の持つ力を知ってもらい、毎日に活かして欲しい
◆ 「色」を通して「本当にありたい自分」を取り戻し、「本来の自分」として楽しく生きるきっかけにして欲しい
本書は以下の5部構成から成っています。
1.色とココロの関係
2.本当の自分を取り戻すために
3.「惹かれる色」が語るあなたのココロ
4.「選んだぬり絵」の配色を通して自分と向き合うワーク
5.人生の転機は「惹かれる色」に表れる
この本の冒頭に、「今の自分」を見つめる準備として、(A)から(L)までの12種類のぬり絵が出てきます。この中から、「私は今、こんな気分」「こんなイメージ」と感じるものを選択しましょう、と著者は呼びかけます。
考え過ぎず、直感で選んでください、と記されています。
この後本書では、著者の佑貴さんが主催するワークショップやセッションの紹介がなされます。色彩で自己を表現し、自分の心を深く見つめるものです。
クレヨンや色鉛筆を使って「心惹かれる色」でぬり絵をし、絵を描いて、色に表れた深層心理を読み解きながら、自分と向き合うのです。
なぜそんなことをするのかと言えば、「言葉による表現には限界がありからです」と著者は言います。
そしてこの本では、人間の意識の9割以上を占める「無意識(潜在意識・深層心理)」、つまり自分では気づいていなくてコントロールできない部分を「色」によってダイレクトに表現する、ということを説明しています。
続けて、「芸術療法(アートセラピー)」から「色彩アートセラピー」の説明へと話は展開していきます。
次に、「本当の自分」を取り戻すことについて、自らの体験をもとに、「頑張ってもココロは満たされなかった私」について、著者は語りかけます。
そして、「すべき・あるべき」から、「したい・ありたい」へと気持ちが変化してからは、毎日がとても楽しい、と述べています。
つまり、本来持っている「自分らしさ」「ありたい自分」を活かすことが本当の幸せにつながるのだ、と気づいたそうです。
著者の佑貴つばささんの体験によれば、「転機になる色」があり、「惹かれる色」は深層心理が語るもうひとつの言葉だ、ということです。
色は、体験・記憶・イメージとつながっていて、人はひとつひとつの色に「意味」を持たせているそうです。「惹かれる色」は、あなたの無意識からのメッセージで、自分の意識では気づいていない「心の変化」を教えてくれます。
さらに本書では、それぞれの「色」について、それが持つ意味や、ココロの変化、色のイメージ効果などについて、一つひとつ丁寧な解説がなされています。
具体的な解説については、ここでは敢えて触れませんので、興味のある方はぜひ、この電子書籍をダウンロードした上で、直接お読みください。
本書の後半では、冒頭にあった「選んだぬり絵」について、その配色を通して自分と向き合うワークが掲載されています。
それぞれ自分が「選んだぬり絵」の部分は、目を皿のようにして読んでしまうことでしょう。私は、(C)の絵で、真剣に一字一句、読みふけりました。
「惹かれる色」「気になる色」が、自分のホンネに気づかせてくれる、ということです。惹かれる色は、「深層心理が語るもうひとつの言葉」と言えます。
そして、このぬり絵柄の場合、ボディには「自身の心と身体のコンディション」が表れやすく、ボディの外側には「人間関係や仕事など社会的な面」が表れやすいという特徴がある、と著者は言います。
とくに、ボディの上半身には、あなたの「感情」が表現されやすいそうです。そして、ボディの外側でも、一番近い部分には、距離的にも時間的にも、一番近い環境に対する思い・見方が表れます。
現在の、家庭・職場・仕事に対する感じ方や、その環境における人間関係、そこに自分をどう表現しているか、どんな風に行動しているか、などが表れやすい、と本書では説明しています。
逆にボディから遠い部分には、距離的に遠い事柄や将来こうあって欲しいという希望が表れやすい、ということです。
この本の最後には、著者が開いている「自分を見つめるセッション・ワークショップ」で、ぬり絵を使って実際に「今の自分」や「色と感情のつながり」を読み説いた事例が掲載されていて、とても興味深く、参考になります。
とくに、人生の転換期(退職や離婚など)にセッションを受けて、心の変化を見つめている事例が多く、一つひとつの事例を読んで、感銘を受けました。
人生の転機になっていると感じている人には、ぜひ読んで欲しい一冊です。
あなたも本書を読んで、驚くほど自分の可能性が分かる「色彩心理」について学んでみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を